日別アーカイブ: 2017/2/16 木曜日

未来への投資としての自己努力、結果としての貧乏or充実

「貧乏になる人の特徴」というブログを読んだ。これにあまりにもしっくり来て、自分がぼんやり考えていることが完全にまとめられていた。かついろいろな事例も添えて説明してあるので、スゴイなと思いながら、自分の頭も整理された。ココで言う貧乏になる人の特徴を自分も持っていて、回避するために事前にできることを怠ることってあるなと、反省の意味も込めて書き残しておきたい。

「貧乏になる人の特徴」から引用
http://rootport.hateblo.jp/entry/2017/02/14/230000

貧乏な友人たちは「悪運を引き寄せるような生活習慣」を持っている場合が多い。

彼らの語る「不幸」の例は、いずれも回避可能なものばかりだ。

「パソコンがすぐに壊れる」と言うけれど、デスクトップパソコンを埃っぽい部屋で床置きしていれば当然だ。

 世の中には「良い偶然」と「悪い偶然」がある。

 幸運を引き寄せたいのなら、良い偶然が起こりそうな行動を増やして、悪い偶然が起こりそうな行動を減らせばいい。

サイコロを1回振っただけでピンゾロを出すのは難しいが、100回振ればかなりの確率でピンゾロを出せる。

偶然を操作するとは、そういうことだ。

 ところが貧乏な友人たちには、それができない。

「マシュマロ実験」という、有名な心理学の実験がある。

4歳児にマシュマロを見せて、「15分間食べるのを我慢できたらもう1つあげよう」と言うのだ。

我慢できた時間が長かった子ほど、将来、社会的に成功しやすく、短かった子ほど学校で問題行動を起こしたり、学業成績が低くなりがちだったという[1]。

 マシュマロ実験が測っているのは、「報酬を遅延させる能力」だといえる。将来の利益や効用を増大させるために、現在のそれを我慢する能力だ。

 たとえ悪い偶然が起きる可能性があっても、それを回避する努力にはストレスがともなう。

日常のルーチン化した行動を変更しなければならないからだ。

昨日までの行動を変えるのは、誰にとっても苦痛だ。

報酬を遅延させられない人は、この苦痛に耐えられない。

目先の、もっと簡単で楽しいことに飛びついてしまう。

だから、悪運を避けられない。そしてますます貧乏になっていく。

現代文明における経済的成功と「報酬を遅延させる能力」との間に相関があるというのは、とても興味深い。

というのも、文明の発展にともなって、人類のこの能力も発達してきたらしいからだ。

 「時間選好率は、幼い子供では極めて高く、年齢が上がるに従って低下する。実験的調査によると、米国人の六歳児の時間選好率は、一日あたり約三パーセントだという。つまり、この子供たちは一日あたり最低三パーセント、月利に直せば一五〇パーセントにあたる〝利子〟をもらえるときだけ、ごほうびをもらうのを後回しにできる、ということだ。時間選好率は同じ社会の構成員のあいだでも異なり、貧しく教育水準の低い人ほど時間選好率は高くなる。」
 ──グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』

 時間選好との関わりでいえば、最近ではファッション通販サイトZOZOTOWNの「ツケ払い」が注目に値する。

これは購入した商品の代金を約二か月間猶予できるというもので、文字通り飲み屋のツケ払いをイメージしたサービスだ。

 ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは絶好調で、直近の四半期決算における商品取扱高は前年同期比+38.3%、3Q累計ベースの営業利益率は+64%と躍進している。

「ツケ払い」を開始したことが、好業績を牽引したようだ[4]。

現在の日本では、契約を結ぶハードルがとても低い。

何かのサービスに会員登録したり、アプリの利用規約に同意したりする機会に溢れている。

 カジュアルに契約を取り交わせる反面、それを解除するのは簡単ではない。

退会窓口は大抵、ページの目立たない場所に置かれている。

 はてなブロガーの池田仮名さんは、消費者の「うっかりミス」に付け込んで儲けるビジネスのことを「フールペナルティ型ビジネス」と名付けた[5]。

この記事では、貧乏な友人たちがいかにして貧乏に陥っていくのかを書いた。

 時間選好の強い人は、フールペナルティ型ビジネスの餌食になりやすい。

 彼らは「良い偶然」を起こす機会を減らし、「悪い偶然」が起きる可能性を残しがちだ。

だから経済的成功を掴むことができず、払わずにすんだはずのカネを払ってしまう。

時間選好が強くて報酬を遅延させる能力が低い人は、貧困に陥りやすい。

貧乏という表現は、別にお金に限ったことだけではないと思う。自分の生活の充実、仕事の充実、趣味の充実、健康、すべては同じ構造によってなりたっている。

自分と未来しか変えることができないことは当たり前で、そのためには「今」自分がどういう行動をするかにすべてがかかっている。

未来を見て、自分がどうしたいか、どういう世界を作っていきたいか、そのために、今、どういう行動がベストなのかを考え、実際に行動する。

健康も資産も人間関係も、未来を見て今をどうするかによってすべて作り上げられる産物だ。日々の変化は少なくても、その角度が1度でずっと伸びていく人と、0度で並行をたどる人は10年後大きな差が生まれる。そして全く異なる世界に生きている。

そのためにはまず教育ということが基礎になるだろう。教育というと受け身だが、最初は何もわからないので教育といったきっかけが重要かもしれない。そして、それおきっかけに自ら学ぶこと。未来を見据えて、学んだことを活かして自らの頭で考えること、こつこつと努力をすること。それが未来への投資ということになるだろう。結果として、貧乏か充実かという差がうまれていく。

ちょうど、このブログを読んだ日に。レオスキャピタルの藤野さんがカンブリア宮殿に出ていた。

「過去には投資ができないから、未来を信じる人しか投資ができない。」こんな言葉を話していて、本当にそうだよなと。そして、この言葉を信じて、行動をしている藤野さんの言葉だからこそ、よけいに重みがあった。

その他にも、こんな言葉が印象に残っている。

「投資は自立」
「投資は自分たちが未来を作るという覚悟」
「誰かがリスクをおって、人を雇い、洋服も家電製品も生まれた。投資は、そうした世界を作るきっかけになるもの。」

ブログも藤野さんの言葉も、どちらも本当にそうだと思う。あとは、自らの行動も怠けずに、律し自己努力できるか。どんな世界になろうと、こういった視点を持てるか、そして自ら行動ができるか否かで人生というのは大きく変わる。父になった今、我が子にもこういった習慣を見に付けて大人になって欲しいと思う。こういったことは、最初に意識してやっていれば、習慣化して負担ではなくなるから。それは、人生において大きな資産になると思う。