月別アーカイブ: 2016年1月

LOST WORLD4 日本を出て100時間、ついにロライマを遠目に通り過ぎる

時間の長さが、気持ちを高めてくれる。

送信者 ベネズエラ2015-16

まだ暗い。かれこれ、この度がはじまってからずっと4時30分ぐらいから活動している。5つ星だけど、水シャワーのホテルを出ると、すでにジープがきていた。まだ新車と言ってもいいほどきれいで高級なジープだ。7〜8時間ほどかかるので、ラッキーだ。なんといってもシートが良くて心地いいし、2人で貸しきっているので自由なのだ。そして、運転手のおっちゃんも陽気でのりがいい。ノリノリなのは車のBGMもだった。

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真っ暗な街を抜け、すぐに大きな高速道路のような真っ直ぐな道。こういう道を走ると外国に来たなといつも実感する。爆音の陽気な音楽と真っ直ぐな道。東の空が明るくなり、日が昇ってきた。朝焼けはいつ、どこで見ても美しく、爽やかだ。朝ごはんということで、立ち寄り。ベネズエラでお馴染みの揚げパン。中はチーズ。このチーズが塩辛かった。そして、カフェ・コン・レチェ(牛乳入りコーヒー)。草原をひた走る。青空と真っ直ぐな道、こんな道は眠たくなる。

送信者 ベネズエラ2015-16
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と、検問が。降ろされて、ザックの中身も全部チェック。何度も何度も検問があると聞いていたので、これが続くとなるとめんどくさいな−と、ちょっとテンション下がる。ただ、この後も検問所はたくさんあったが、基本は顔パスで、車から降りることもなかった。

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すぐに寝る。と、小さな町から兄ちゃんが乗ってきた。英語が少し話せたので、グランサバンナのことやテプイのこと、国立公園についていろいろと聞いていたら、また彼は降りていった。あまりにも広大な風景で、抜け感が気持ちいい。何度か運転手さんに頼んで止まってもらった。これが、チャーターのメリット。さらに、滝に立ち寄ってくれたり、川に立ち寄ってくれたりと、楽しみながらのドライブ。特に滝は落差もあり、虹も出ていて予想外に観光気分。

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ガソリンが無くなって、ガソリンを入れたがなんと50リットル5ボリバール。すなわち1円以下という驚きのやすさ。石油埋蔵量が世界一と言っても人件費すらでないのになーと不思議に感じた。12時すぎに、サンタエレナに到着。ブラジルとの国境、そしてロライマへの起点となる街だ。といってもロライマのトレイルヘッドを車で通りすぎてサンタエレナに着いたのだがw明日の朝、また50キロほど戻って、ロライマのトレイルヘッドへと向かうのだ。

送信者 ベネズエラ2015-16
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サンタエレナに着くと、プエルトオルダスで会った兄ちゃんの紹介で民家に行ったが本当に民家で泊まれる感じではなく、民家の人もどうしていいのか分からないみたいな状況だったのでホテルを探すことに。2件ほど回ったが、どこも満室と言われ諦めることに。そして、車でグルグル回っている時に登山ガイドを頼んでいたバックパッカーツアーズがあったので、そこでおろしてもらうことに。ついでに、レストランもあったので、パスタとビール。いい人だったので運転手のおっちゃんにもおごって、100ドルを払って別れた。

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バックパッカーツアーズで、明日からのスケジュールを相談する。と、明日の朝5時からは行けないと言い出したり、トイレ用に小さいテントを持って行く必要があるから追加で金を払えといったり、事前のやり取りと違うことばかり。ふざけるなという感じで、デブな店のおばちゃんとバトル。タクジさん交渉しまくり、日本でメールをやり取りしていたドイツ人のグレッグを呼び出して、とりあえずトイレテントは持って行かなくて良くなり、スケジュールも電話でボスと話してまとまった。ただ、ガソリンが無いので闇でガソリンを入れるからということで、2000円以上払うことに。ブラジルからガソリンを入れにきていて、長蛇の列ですぐに入れれないのだ。

まあ、嫌な気持ちのままとなりの安宿500円ぐらいに荷物をおく。ここ、トイレが流れないので1階まで水を汲みに行って流すというなかなか大変な宿だった。腹も減ったのでまちなかに。小さな街だが、カンビオ(両替)がいた。レートは空港よりもかなり悪いレートだった。観光地だからか。パン屋でパンを買ったり、ぶらぶらして宿に。登山で必要な水やパンなどが揃って、荷物をパッキングしなおし、準備完了。

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夕食は中華へ。世界中どこにでも中華があるのは本当にすごいのだ。移動、移動、移動の連続で疲れていたので、明日からの登山に備えて寝ることにした。

見えないものを見えると思い込んでいた。

ダイアログ・イン・ザ・ダークに以前行った。本当に、真っ暗で何も見えなかった。
改めて新しい家で真っ暗な風呂に入ると、結局見えていないのに、脳が勝手に見えると思い込んでいたんだなと気づく。

よく暗い場所に入るが、真っ暗でも見える気がしていた。

で、その理由は2つ。

・真っ暗じゃなかった
 →特に野外だと真っ暗と思っても、うっすらと何らかの明かりがあり、その明かりがあるとものの輪郭ぐらいは見えるから。

・真っ暗だが、その空間を認知しており、脳が見えると勘違いしていた
 →これは真っ暗なお風呂。明るい時にも見ているし、毎日入っているのでどこに何があるかわかっている。だから、真っ暗で何も見えないはずなのに、脳が勝手に風呂のバスタブとかシャワーを脳に映し出していた。

で、なんで、この風呂は真っ暗なのに見えるのかと、考えて風呂に入っていた。よーく見ると、何も見えない。そっか!と気づいた。いつもは、なんとなく暗い風呂に入っていた。その時は、勝手に脳が空間の記憶から映像に変換していたっぽいとわかったのだ。

面白いな、人間の脳って。

LOST WORLD3 空港の住人としてベネズエラを眺めた日

朝の4時30分にホテルを出る。もちろん外は真っ暗で、人通りは皆無と言っていい。ホテルの前に一台のタクシーが止まり、僕らは乗り込んだ。昨日どきどきしながら空港からカラカス市街へ向かった道を戻り、空港へと向かう。高速道路のような道路から見た街の明かりは綺麗で、空には月が輝いていた。

送信者 ベネズエラ2015-16
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空港につくと、ほとんど人はいなかったが、一部の航空会社のカウンターには人が並んでいた。片言のスペイン語でヒアリングを繰り返す。朝8時にプエルトオルダス行きの飛行機がconviasaから出ているとか、asercaからは何時とか、aeropostalからは何時とか。みんなの言うことも違うし、電光掲示板の情報も場所によって異なる。まさか、空港の電光掲示板が間違っているとは思わなかったが、結果的に間違っていたのだ。

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最も正しかったのは、多くの人が並んでいるカウンターの航空会社からは飛行機が出るということだった。クリスマスで、昨日のバス同様に完全停止している航空会社や間引き運行をしている航空会社がほとんどで、大いに悩まされた。いろいろな列に並んでは、空席はないと言われ、また別の列に並びということを繰り返す。ぼくらと同様にキャンセル待ちをする人も多くいた。ベネズエラ出身で今はカナダに住んでいる親子やおかまちゃん3人組は行き先もプエルトオルダスと一緒で、いろいろな列で時間をともにした。空港に一日いると、いろいろな人、人間模様が見れた。

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なんでこんなことを朝からしていたかといえば、17時30分のカラカス発、プエルトオルダス行きのrutaca航空のチケットは持っていた。しかし、到着が18時30分になり、そのまま夜行バスでサンタエレナに向かうのが難しいかもしれない。そうすると1日無駄にする。だから、少しでも早くプエルトオルダスへ行き、そのままサンタエレナに行きたかったのだ。あとは、新しい街に暗くなってから到着するのもリスクが有るという理由。まあ、それらの背景にはrutacaの航空券が往復で1500円以下ととても安いので捨ててもいいやという気持ちが大きかったのもある。

空港に8時間も9時間もいると疲れてくる。地べたに座り込んで、行き交う人を見ている。ほとんど観光客はいない、西洋人の5,6人グループがサーフボードを持って来ていたが、それ以外は10人も観光客を見なかったと思う。だいたいは、クリスマスで地元に戻るベネズエラ人だった。町中にいる人よりはお金持ちな気がしたが、飛行機のチケットはとても安いので、誰でも気楽に乗っている感じだった。そして、おかまちゃんがけっこういて、とてもオープンなところは日本より進んでいる感じがした。

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時おり、客引きが僕らに声をかけてくる。しかし、みんなカウンターで交渉しても討ち死にしていた。が、13時過ぎになっておかまちゃん3人が14時の便を取れたという。すると、客引きもチケットを取れるとアピール。僕らは、もう7時間以上粘って無理だったので、半ば諦めていた。取れるなら取ってくれと。すると、取れたっぽい。マジカ?ということで、買ってくれた人に1人10ドルを払う。しかし、出発まで30分しかない。急いで、ザックをビニールでプラスティファイ(ぐるぐる巻き)にして、荷物を預け、セキュリティーチェックへと向かった。紹介した客引きに2人で10ドル渡して、飛行機にかけ乗った。こんな事もあるもんだと、驚き、そして恐怖のカラカスを脱出できたことに安堵の気持ちだった。

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青い空と赤茶けた大地。1時間弱でプエルトオルダスに到着。上空から見ると、大きな工場がたくさんある街だった。空港につくとカラカスよりも賑わっていて、観光客もちょくちょくいた。やはり、ロライマの起点となる町だ。ここからサンタエレナへ行くバスやツアーが無いか聞いたが結局クリスマスでダメだった。おかまちゃんの1人がバスターミナルに行くというので、一緒にタクシーで向かう。しかし、ここのバスターミナルもほぼクローズ状態でバスがいない。活気ゼロ。。。タクシーの運ちゃんが何人かいて交渉したが、タクシーに乗ったら高い値段をふっかけてきて止めることにした。ガソリンが無いから明日のほうが良いよと、ヒゲモジャの若い兄ちゃんが話しかけてきて、彼は英語も話せたので助かった。そして、彼女が迎えに来るから、ホテルまで連れて行ってあげるよと。オリノコ川が見えるベンチュールオリノコホテルへと。バスターミナルからは10分ほど。その間は幹線道路があり、マクドナルドやサブウェイなど日本の田舎にあるようなファーストフードの路面店があった。

送信者 ベネズエラ2015-16
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彼の友達に相談すれば100ドルでサンタエレナへ行ってくれるという。まあ悪そうな人じゃないし、ホテルに5時に迎えに来てもらえるように頼んだ。ベンチュールホテルに到着すると、いかにも豪華な感じ。街の中心から離れ、ホテルまでのアプローチも長い。5つ星ホテルに泊まることに興味はない2人だが今日も疲れたし、日本円にしたら2000円程度だったので泊まることにした。それにしても2万ボリバールとなると200枚以上の札を渡すことになる。なんともすごい話だ。

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部屋にチェックインすると、川が見えた。オリノコ川だと思ったが、カロニー川で少し奥がオリノコ川だったらしい。ラ・リョビスナの滝が遠くに見える。この眺めはいい。一気にこのホテルが気に入った。夕日の時間とも重なり、外へ行く。川沿いに降りて夕日を眺める。ああ、空が広い。赤く染まった夕焼け空が美しい。川に足をつけたりしていたら、すぐに日は落ちた。ビールで、ここまで来たことに乾杯。そして、ホテルのレストランでバイキング。まあ、正直そんなに美味しいわけではなかったが、ゆっくり食事をすることができた。他のお客さんは家族旅行が多かった気がする。
ベネズエラに来てからどこのホテルもwifiが使えるので、スマホでネットを使う。ふと思う。キューバより便利だ。キューバはネットがほぼ使えなかった。何を基準に豊かというのかは難しいが、ネットが使えるということはやはり便利だ。それは、情報というものがいかに大切かということだ。旅のためには情報が必要だ。正しい情報があれば、正しい行動ができて、効率的にもなる。そして、ネットが使えるということはコミュニケーションができるということで、その心理的充足感もおおきい。そうすると、キューバよりベネズエラの方が豊かなのだろうか。いや、物資という意味ではベネズエラよりキューバが豊かな面も大いにある。豊かさとはwifi?コミュニケーション?正しい情報を得られ正しい判断ができること?それとも食事?ホテルの豪華さ?教育水準?なんであろうか。

送信者 ベネズエラ2015-16
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そんなことを思いながら、夜を過ごした。部屋のシャワーがまさか水しか出ず、おいおい5つ星ホテルw。さらに、トイレの水が流れない。ということで、部屋を変えてもらって、寝ることにした。明日の朝も速い。毎日5時までには動くという元気な日々をベネズエラで過ごしている。

LOST WORLD 2 うまくいかない旅の始まり

NYからカラカスへ。飛行機から南米の大地が見える。青い空と赤茶けた大地が南米の記憶を呼び覚ます。2年ぶり3回目の南米大陸に到着した。カラカスの空港の周りは殺風景で、赤茶けた大地が広がっていた。カラカスの中心地から少し離れたところにある空港だったからだ。

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まず空港につくと、飛行機を探す。翌日の夕方のプエルトオルダス行きの飛行機チケットは持っていたが、できればすぐに移動したかった。カラカスの治安が悪いという話があったからというのと、年に入るよりも山にいる時間を長くしたいという思いがあったから。

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まずは、無事にバックパックをピックアップして、入国する。ただ、空港についても観光客は少なそうで、明らかに観光客っぽい僕らにも客引きが声をかけまくってくるというほどではなかった。とは言え、空港も治安が悪くて危険レベル2と外務省の安全情報がなっていたので気を使う。新しい国についた瞬間は、感覚がつかめないから慎重になる。

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旅行会社や航空会社のカウンターで聞いたが、プエルトオルダス行きのチケットはなかったし、ツアーもなかった。というか、ほとんどのカウンターが閉じていた。クリスマスだからだった。のちのち分かるが、クリスマス前後の3日間は、ほぼすべてがストップする国だった。話しかけてきたポーターのおっちゃんや警備員と話して、国内線のターミナルへ移動。結局飛行機はなく、両替することに。

まずは1ドルを700ボリバールで、100ドル分。闇両替なので、公定レートり3倍以上よいのだ。100ボリバール紙幣が最高紙幣なので、100枚の束を7冊もらう。かばんに束ごと突っ込まれる。これは、すごい感覚だ。枚数を数えないと不安だが、お金を数えているのを見られるのも危険だ。こういった時、2人いると見張りと数える役割分担ができていい。もう少しキャッシュがほしいので、追加で100ドルを両替することにした。

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そして、カラカスの町へ。タクシーに乗って30分ぐらい7000ボリバール。タクシーも密室なのでドキドキするが、けっこうな年齢のおっさんなのでリスクは低そうだ。さあ、ここがカラカス。貧しいとか物資が少ないという話だったが、スラム街はあるものの、新しい車もちょくちょく走っているし、大きな看板もあるし、そこまで悲惨な状態には感じなかった。

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ラバンデラのバスターミナルは危険地域にあるということで、フラミンゴという会社のバスターミナルにタクシーで連れて行ってもらった。スマホの地図&GPSを見れば自分がどこにいるか分かる。なんとも旅の仕方が変化した。バスターミナルにつくと、静まり返っている。車も人もいない。普通のバスターミナルとは違うと思ったら、クリスマスの3日間は完全に営業しないらしい・・・長距離バスで、そんなことってあるんだと、タクジさんと驚く。これで、今日中のプエルトオルダスへの移動は不可能になった。

アルタミラ地区が大使館があったり安全というので、ラフローレスタという宿にタクシーで送ってもらった。鉄格子で囲われたホテル。というか、どこの家も鉄格子があることにちょっとビビる。ベルもなくて、窓ガラスをどんどん叩く。すると、今日は満室だという。タクシーも行ってしまった。うーん、急ぎ足で近くのアルタミラというホテルへ向かった。ドキドキする。ザックがでかくて観光客とまるわかり。こちらも鉄格子。部屋が開いていて、部屋も綺麗だったので泊まることに。ふーっ。一安心。

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荷物をおろして、サンケイトラベルというツアー会社探しと夕食を食べに。明るいうちに済ましておきたかったのだ。身軽になって街へ出る。おのずと急ぎ足に夏。プラザフランシアを横切るとファミリーやカップルが公園でのんびりしている。決して危ない危険には感じない。街行く人も危なそうではないし、薄着で銃を持っているようにも見えない。本当に世界一危険というほどなのかと疑問になるが、油断禁物。結局ツアー会社は見つからず、ケバブ屋で夕食を食べる。量は少なかったが、うまかった。薄暗くなったので、早々に宿に戻ると、宿の前に差し掛かった時に「パッーン」という銃声のような音がして、鉄格子の中の宿へと駆け込んだ。銃声だったのか、爆竹だったのかは不明なママ。後からわかったが、この国は花火や爆竹をよく鳴らすので、おそらく爆竹だったと思う。

翌日の朝イチで、空港に行き飛行機チケットのキャンセル待ちをしたかったのでフロントで翌朝のタクシーを頼み、シャワーを浴びてすぐに眠りについた。クリスマスの時期に旅することが多い。クリスマスと年末年始を合わせると長くなるからという理由なのだが、この国はクリスマスに一斉に休むので旅がしづらいことに徐々に気が付き始めた。さて、明日の朝は飛行機のキャンセル待ちをゲットできるのだろうか?!

LOST WORLD 1 長い旅路の始まり

3ヶ月ぐらい前に買ったカラカス行きのチケット。3回めの南米だが、相変わらず遠いのだ。成田からシカゴへアメリカンエアラインで向かう。12/23の18:30の便だが、2時間前の16:30に空港につくことを考えると14:30ぐらいに家を出る事になった。夜から旅が始まると思い込んでいたが、意外と昼過ぎから旅が始まった。

引っ越してから初の海外で、意外と遠い。いつもと同じ、日暮里から京成線の特急で向かう。安くていいのだ。北千住の時は近かったな−と思いながら。偶然にもタクジさんも同じ特急に乗っていて、電車で落ち合う。

空港の千葉銀行で円を800USドルに両替。千葉銀行が一番レートがいいということで、ちばぎんを探したら、確かにレートが他よりも圧倒的に良かった。アメリカンのカウンターで荷物を預ける。今回はロライマ山がメインなので荷物が多いのだ。通常の旅なら20Lぐらいの日々使っているバックだが、テントやシュラフなどは75Lのグレゴリー・バルトロに。

カウンターの女性にカラカスは危険なので、ちゃんと帰ってきてくださいねと脅される。まあ、笑いながらなので、そこまでだとは思うがやはりどきりとする。2時間前についたけれど、荷物を預けたり、出発前に電話したり、両替したり、セキュリティチェックをしていたら、すぐに出発の時間。いよいよ日本を旅立つ。

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機内食がけっこうおいしかった。たぶん日本で作っているから、日本人の口にあったのだろう。寝ていたらいつの間にかシカゴに到着。アメリカは一度入国して荷物をピックアップする必要がある。それから、一瞬外に出てみた。雨のシカゴだった。シカゴで乗り換えまで時間があるので。空港でメキシカンのブリトーを食べる。豆ばっかりで、あんまり好きでないのと、アメリカンサイズで驚くほどお腹いっぱい。それにしてもアメリカはボリューム多いし、大味だなと、徐々に旅に出ている感じがしてくる。

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さて、ニューヨーク!初ニューヨーク。真夜中に到着するけど、9時間あるので、マンハッタンへ行こうと、航空券を取った時からタクジさんと話していた。出発が遅れて、7時間ほどになったけれど、行くことに。24時間地下鉄が動いていることを確認し、クリスマス直前のマンハッタンへ。NYの夜中の地下鉄っていうと昔は治安が悪かったというが、今はそうでもないようだ。真夜中1時過ぎなので人は少ないし、地下鉄で生活している浮浪者もけっこういたが、まあ、そんなに危険な感じはしない。

小雨のニューヨークに降り立つと、テレビとかでよく見る風景がそこにあった。今は夜中なのか?と思うぐらい明るい町。新宿や渋谷でもこんなにもディスプレイとかないし、世界中で都会にそんなに行くことはないが、こんなにも真夜中に眩しい町も他にないんだろう。たしかに、なにやらエネルギーを感じる街だった。明るさもだし、こんな時間にも観光客はいて、写真を撮ったりしていた。

金融系の会社のオフィスやブロードウェイにはミュージカルの看板があちこちに。それにしても、スマホを持ちながらgoogle mapで自分の位置をGPSで見ながら旅するなんて、だいぶ変わったなと。そんな旅もこの数年だ。昔旅していた頃と違うが、仕事していて時間がない大人になると同時に、こういったデバイスが出てくれたことはありがたかったかも。

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マンハッタンにあるAeropostaleという服屋でTシャツを5ドルで買う。タクジさんと話していて、Tシャツ足りないんじゃないという話になり。てくてくと歩いているいて、マンハッタンの中心を少し外れると真っ暗になり、ワールドトレードセンター跡地へと向かう。思ったよりも遠いので再び地下鉄に。最寄り駅について、地下鉄を出ると、そこはWTC跡地だった。今は大きな2枚の羽のオブジェができていた。ここにWTCというビルが存在して、そこに飛行機が突っ込んだのかと、真夜中のNYのソラを見上げた。そんなことが起こりえるのかとリアリティーが持てない気持ちもありつつ、その現実があったということに少しの戸惑いを感じた。WTCの前にホテルが有り、1組のカップルがタバコを吸っていた。イラク出身のカップルだった。

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再び、地下鉄に乗り空港に向かった。いよいよカラカスへ向かう。ドキドキする。ワクワクする。ベネズエラに着く前にお金を分散しようと、8箇所にお金とカードを持つことにした。いろいろな国を旅したが、靴の中敷きの下にお金を隠したのははじめてだった。事前にベネズエラ駐在していたタクジさんの友達に聞いたことや外務省の安全情報、ブログ、ニュースなどの情報をメモして、飛行機でタクジさんに話していたら、相当煽ってしまったらしく、一気にカラカスという町の恐怖心がましたようだった。

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Financial Timesなどでは、凶悪犯罪率が世界で一番危険な国と書かれ、3000万人に対して銃が1700万丁というのがハラハラさせた。ただ、コロンビアとの国境が危険らしく、あとはカラカスの首都と空港近辺だった。男二人なので、比較的リスクは少ないがそんなロライマ山への期待と不安を胸にカラカスへと向かった。

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