赤石岳から北岳まで縦走

南アルプス南部といえば不便。なかなか行く機会がなかったが、昨年のTEAM JAPONの練習で光岳へ。それ以外でも行こうと話して、車で出発したのに雨で
途中で解散とか、なかなかご縁がなかった南アルプス南部。ただ、北アルプスの槍ヶ岳とか剣とか穂高みたいにブランドはないけれど、静かで我が道を行く感じが好きだった。

飛び石連休で4日あるのと、長いトレイルを歩いてなかったので久しぶりに歩きたいということで、南アルプス南部へ縦走。毎日あるぺん号が毎日新聞本社から出ていて畑薙第一ダムまで夜行バスで行けるのを知ったのと、アコンカグア友達のハラペコ登山隊の面々が赤石岳避難小屋の主と仲が良いという話を聞いて、行ってみようと決めた。

送信者 赤石岳から北岳縦走

竹橋にある毎日新聞本社にはザックを背負った登山客がわんさか。北アルプスへ行くバスよりも一回り小さなバスに乗り込み出発。目指すは畑薙第一ダム。寝ている間に着くのだが、山道をぐねぐね。バスが左右に振れるので熟睡できず。畑薙第一ダムからは東海フォレストのバスで椹島へ。東海フォレスト関連の小屋に泊まる人だけ、小屋代金の前払い3000円で乗れるバス。

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もともとは、聖岳に行こうと思ったが、そうすると赤石岳避難小屋に泊まれない。悩んだあげく、コースも短くなるし、椹島から赤石岳に直接登ることにした。なんだか、赤石岳避難小屋のドンドンさんにあいに行くのが楽しい気がして。

椹島は、小屋とかもしっかりしていて、山の中にしてはかなり発展していた。お水をもって、登山開始。1週間前の天気予報だと雨だったが、休みが近づくにつれ天気予報は良くなり、初日は曇りで二日目から晴れの予報に変更していった。で、予報は当たり曇り空のトレイルを歩く。普通のトレイルだが、人は少なく同じバスで降りた人たち3パーティーぐらい抜くと誰もいない世界に。

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ただ、途中の標識が面白かった。4/5とか今の場所を表示する木の標識がおしゃれなのだ。そして、赤石小屋に着くと、玄関に同じテイストのマップなどが。センスを感じる素敵な演出。小屋の方とも話して、再度歩き出す。赤石岳の頂上に避難小屋があるが、ここで一気にペースが落ちた。時間的に余裕だなと思ったのと、初日はペースが出ないのはいつものこと。おそらく夜行バスでしっかり寝れていないから。

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14:30過ぎに頂上に到着すると、ポツンと小屋が建っていた。外で灯油をポリタンクに移している人がいたので声をかけてみると、やはりドンドンさんだった。小屋に入ると、ここもセンスを感じる張り紙など。こういうのを見ると、ホッとするし、心が和む。さっそく、ビールを飲むかと言われ、いただきながら話した。昨日もお客さんはゼロだったようだ。今日は2人が先に来ているとか。9月に入ってからずっと曇りで、雨は降らないのだとか。だから、お客さんが今年は少ないようだ。

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その2人と赤石のグランドキャニオンと呼ばれるところを見に行き、小屋に戻ってこたつで宴会。ハラペコ登山隊の仲間と友達だとい話をしたり、山や自然の話し、この小屋の管理人の歴史なんかを教えてくれた。小屋のこたつに入りながら、小屋の主人と4人で話す。これぐらいのこじんまりとした感じと、人里離れた場所というのが、雰囲気を醸し出し、この世界にひたる。

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夕暮れ時になって、部屋の窓から外を覗くと空が少し染まってきた。今日は夕焼けが見れるかもとみんなで、外に駆け出した。西に沈む太陽は紅葉し始めた草を燃えるように照らしだした。この力強さといったら、すごいものだった。部屋に戻り宴会の続き。岐阜の人と名古屋の人で、南アルプス南部は東海地方の人が多いのだろうか。まあ、地理的なもんな気もするが。それぞれが持ってきたお酒や食事を少しずつ交換して、いろいろ楽しんだ。山の上でのこうした食事も楽しいもんだ。やはり、4、5人という人数が一番いい。

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夜も更けたので宴会終了、そして外に星空見学。見上げれば満天の星空。空気もひんやりしている。冬の訪れを感じながら、明日も晴れそうだと、うれしくなった。

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ぐっすりと寝ていると、ドンドンさんが朝焼けだっ!と起こしてくれた。着替えて外に飛び出すと、淡い桃色に東の地平線が色づいていた。だんだん空はオレンジになり、太陽が顔を出した。ありがたい。暖かく、明るく、世界がハッキリ見えることが、どれだけありがたいことなのかと、いつも日の出の時に思う。

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朝食を軽くすませ、出発。長い長い2日目が始まる。当初の計画では三伏峠まで行きテント泊だったが、赤石岳避難小屋に泊まったので、もう少し先まで行けそうだ。塩見岳前後かなと予想しながら歩いて行く。地図と計画したタイムを見ながら。快晴で半袖で問題ない気温だ。景色も抜群で、樹林帯を越えているので、遠くまで見渡せ、南アルプスの山々が連なる。そして、大きな富士山がいつもそびえ立っている。このすばらしい景色。

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登りがきついなと。最近は運動量が減ったからなのか。ただ、小刻み歩幅でペースを一定にしたり、深く呼吸をするようにして、ペースを整える。すると、荒川岳の頂上で佐藤さんに遭遇。びっくりだ。昨日、椹島で実は見かけていたのだとか。2、3年前の北岳でも会っているので、かなりの高確率。今年は、農鳥でも富士山でも雲ノ平でも山の友達に会っており、遭遇率高し。

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崩落した稜線があったり、樹林帯に入ったりと、景色は変わるので飽きることがない。ただ、それは稜線歩きじゃないということを意味し、アップダウンがあるということ。これはこれで、辛いのだ笑。

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時間とマップをにらめっこ、そして行動食を食べながら。ひとり鼻歌を歌ったり、いろいろと考えを巡らせたりと。晴れているから、気分もよく山を存分に楽しみながら歩いた。塩見岳を越えた旧キャンプ場で泊まろうかと思ったが、間に合わなさそう。塩見岳は岩場もあるということで、疲れがたまっている夕方ではなく、朝イチで登ることに。そこで、暗くなる少し前に塩見岳の手前でビバーク。この日はガスが上がってきて、夕日も星空もお預け。ただ、雨は降らなかったのがよかった。

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翌朝は寒かった。テントの中はいつも寒くなく、ぐっすり寝れたのだが、朝になってテントを片付ける時は手が凍てつくようだった。雲の切れ間から朝焼けが見え、パンを食べて出発。塩見岳は、すぐに登頂した。他にも4、5組ぐらいが登ってきた。ここから熊ノ平を目指す。水場があると地図にあったが、見つからず。。。水が少なくなったので節約して熊ノ平小屋まで行くことに。ここのトレイルも田舎の果樹園みたいな風景や枯れ葉のトレイル、砂漠のような大地などなど。見ていて面白い。

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熊ノ平小屋で水をもらう。冷たくておいしい。水って最高。うまくてガブガブ飲み干す。山で飲む水は命の源という感覚を体が感じ取る。間ノ岳へと。ここも人がいないけれど、見晴らしは最高だ。それぞれの山の頂上付近には登山客がいる、これは1つの山だけ登る人が多いからだろう。縦走している人は1日に2、3組ずつすれ違うが、ほぼ全員1人での登山者だった。南アルプス南部に来る人はそういった、1人が好きだったり、自分一人でも行くという価値観の人が多いのだろう。

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間ノ岳は頂上が広いので、のんびりできる。ゆっくり食事をしている人も多数。そして、俺も。ここまで来ると、後半戦だ。なによりも、何度も来たことあるし、人も多いエリアになるから、ホッとするのもあった。北岳山荘を通り越す。テントは2、3張りでお客さんは少なかった。飛び石連休だったけれど、休みにする人は意外と少なかったのかもしれない。これなら北岳肩ノ小屋も空いているだろうと、目指す。北岳へ登り返す。ここもなかなかしんどい。2500mから3200mぐらいを毎日いったりきたり。ペースもつかめてきたので、初日よりはらくだが。

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けっこうはやく北岳肩ノ小屋に到着。そのまま行けば明るいうちに広河原に降りれる時間だが、降りてもバスがないし地上でテントよりも天空でテントの方がここちよいので、北岳肩ノ小屋に泊まることに。テント場も空いていて、好きな場所を選び放題。日が落ちるまで本を読んだり、音楽を聴いたり。この日もガスってきて夕焼けは見れず。

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暗くなって寝る。夜中に眠れず、外に出て音楽を聴きながら星を眺める。霧は晴れ、満天の星空。見上げていると、星が流れた。最後の夜に今回の旅のご褒美をもらったような気持ちになり、眠りについた。

山では目覚ましは使わない。日の出とともに自然と目が覚めることが心地よいからだ。寝過ごしても仕方ない、もし寝過ごしたとしても、それよりも目覚ましなしで自然に起きたいという気持ちが強いから。と言いつつ、寝過ごしたことはないが。富士山の横から太陽が顔を出す。何層にもなって、空がグラデーションしている。ああ、きれいだな。時間とともに変化して行く空を美しいと感じる。なんでこんなにも美しく思えてしまうのか不思議だなと思いながら。子供の頃に刷り込みとか文化的、教育的にそうやって教えられなければ美しいと感じないのか?でも、子供の頃は朝焼けなんて美しいって思っていなかったから教育は関係ないのかとか。。。いろいろ考えながら、朝焼けのショータイムは終了しテントを片付けて下山。

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北岳は一気に下る。すぐに樹林帯に入るので、この高い山々の景色ともお別れ。4日間ありがとうございました。天気も良くて最高の夏山を楽しませてもらった。下山して、汗臭くて、べとべとしたので、冷たすぎる川だったけど、からすの行水をして、さっぱり。汗を流すだけで気持ちが違う、周りの世界も違って見えるほど。広河原からバスに乗り、甲府へ、そして東京へと戻った。

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■行き

2014/09/19(金) 毎日あるぺん号 22:40竹橋発
2014/09/20(土) 畑薙第一ダム夏期臨時駐車場6:30頃着

            畑薙第一ダム8:00発 椹島9:00着
            山小屋宿泊者専用バス 前払い3000円 予約不要 
            http://www.t-forest.com/alps/pdf/2014_sawara_bus.pdf
            http://www.t-forest.com/alps/bus_sawara.html 
    
■帰り

 バス 広河原発 10:20 甲府駅行き

 http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2014hirogawara.htm

1日目
椹島・・・赤石岳・・・赤石岳避難小屋 泊 素泊まり+2500円

2日目
赤石岳避難小屋・・・小赤石岳・・・大聖寺平・・・荒川前岳・・・高山裏避難小屋・・・板屋岳・・・大日影山分岐・・・小河内岳・・・烏帽子岳・・・三伏峠・・・本谷山・・・塩見小屋・・・塩見岳の手前でビバーク

3日目
塩見岳・・・北俣岳分岐・・・北荒川岳・・・熊ノ平小屋・・・三国平・・・三峰岳・・・間ノ岳・・・中白峰・・・北岳山荘・・・北岳・・・北岳肩ノ小屋 テント泊

4日目
北岳肩ノ小屋・・・小太郎尾根分岐・・・白根御池小屋・・・広河原

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