いつもの夏 原始感覚美術祭2014

もう5年ぐらい来てるかな。
昨年に続いてお盆直前の土日で茂木ラボ合宿。

もう10年前のあの夏の終わりの木曜日、茂木さんの東京芸大の授業に飛び込んだ日。
全く関係なく、15人ぐらいしか入らない小さい教室を見て、いったん帰ったあの日。
でも、逮捕されるわけでもないんだからと、思い切って教室に入った時。
その時は、まったく想像もしなかった今。

10年経った。
茂木さんがこんなに有名になるとは思ってもいなかった。
そして、あの時の仲間と今も一緒にこうして語り合えることのしあわせ。

当時は、まだ21歳だった。
芸大の仲間も若かった。
尖っていた。いろいろ言い合った。
いろいろやった。
そして、よなよな上野公園の砂場を囲んで飲んだ。

今は、こうして毎年、木崎湖湖畔の古民家の囲炉裏を囲んで飲んでいる。
アートとは無縁の人生だった20年。
アートが身近になったこの10年。

お盆の登山とあわせて行くため、登山のザックを背負って稲尾駅へ。
1人で電車で到着したら、みんなはまだだったようで、雨宿りのために稲尾駅の無人の駅で待っていた。
本を読んでいると、雨の中誰かが来た。
こんな雨の日に、電車も来ないのに誰だろう。

「おお、寺町」
「こんなとこにいるのか、みんな来てるぞ」

茂木さんだった。
びっくり。

送信者 art

今年のいつもの夏はこうして始まった。
買い出しに行って、夕食のカレーを植田さんと蓮沼さんと作る。
夜な夜な、飲み、食べ、語り。
アートディレクターだから忙しい杉原さんも登場。
みんないつの間にか寝ていた。
囲炉裏を囲んで雑魚寝。
みんな何歳になっても、こうしたそのままの性格でいられる素敵さ。

送信者 art

翌朝も雨。
車で展示を回る。
杉さんのストーンサークルは畑になり、竪穴式住居は進化し、年々の変化が面白い。
続けることによって、この和は広がっていると実感する。

送信者 art
送信者 art

午後は、茂木さんと塩谷さんの話し。
塩谷賢さんの言葉は、平易な言葉ながら、考え尽くされたものが詰まっている。
さすがに、哲学者の方はいつも徹底的に考え尽くしているなと思う。
口をつく言葉が、あれだけ洗練されているということは、その100倍以上考え尽くしている証拠。

今回もいろいろと考えるきっかけのシャワーを浴びた。
心地よい刺激と脳の疲労。

送信者 art

夜は、電車にゆられて恒例のサムギョプサル。
宿で飲み直して、今夜も語り続ける。

そして、朝

晴れた

虹が出た

一足先に登山のために、みんなと別れ稲尾駅へ

また、来年もここに来れるのかな。
みんなで、また集まれるのかな。
そんなことを考えながら、でも、今集まれていることのありがたさを感じた青空の夏の日

送信者 art

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印象に残った茂木さん、塩谷さん、田森さんの言葉

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言葉があるから、ない(存在しない)ものを表現できる。ないからこそ、表現する。

脳と筋肉と免疫は少しストレスをかけた方がいい。

感覚が原点で、言葉はそれを支えるために生まれた。だから言葉ではありのままの感覚を表現しきれない。

都会にも原始感覚はある。

感覚の中の原始的なもの。

感覚が違うところにでる。自分の外にあることもある。脳で血栓があるのに、腕に感覚が出る。昔の人は、目の前に神という感覚があることも。

欲望と感覚の違い。感覚を支配することはなにか。

===ここから下は植田さんから引用

2度と戻ってこない人生で選びとっていること、その感性。知性や感性とは何か出来るということじゃない、それ以前のこと。何も役にも立たないことをやることの凄さ

感覚は生活に刷り込まれているわけで、細かいところから作り込まれることに対して自分の態度をどう表出するのか

人の言葉で自分の感覚が鋳型に嵌め込まれることに気をつけたほうがい

言葉はないものを表す手段として強い。
ないものをどう表すか?感覚をどう豊かにするか。表せない感覚を表すための言葉。どう紡いでいるかということの中で。

感覚のありかとは何処か。原因は頭の中にあるのに現象は身体にでることがある。見えてない感覚が描けるか?背中が見えないかのように見えないことを描けるの?描けるとしたらそれは原始感覚?

ありきたりな自然回帰に捉えらると、どうなのか?ある種の原始感覚的な態度は都会の中にでもある。プラトン先生)感覚の集まりのしかたの一つが美術。美術、と先に対象を決めて感覚を貼り付けるのは違うんじゃないかな?

マンハッタンのど真ん中にだって原始の態度というものがあるんじゃないか?サイトスペシフィックなものなのかな?

自然ってそもそもない。ネイチャーとは本性のこと。原始とは全体を見ていない、まとまらない世界。

自然に優しくというのは文明的で都会的なんじゃないかな?とタモリ先生

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