【地球の裏のその先へ14】地響きとともに崩れ落ちる氷河、悠久の時間の流れ

【地球の裏のその先へ13】フィッツロイとの出会い

送信者 Aconcagua&Patagonia

目を覚まし、ログハウスで朝食をとる。窓ガラスから差し込む光。パンとオレンジジュース。なんとも心地よい時間。しあわせな時。木のぬくもりを感じる生活とはいいもんだなと、改めて感じた。いつかこんな家に住めば、、日々の生活が豊かに感じられるようになるんだろう。型は行動を規定し、行動は人を規定する。

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バスが宿の前まで迎えにきてくれた。Hielo&Aventuraという会社。バスにはけっこうセレブそうな人ばかり。ファミリーや年配の人たちが多かった。一人旅は2、3人と言ったところだろうか。カラファテの宿を回りながら、ピックアップして氷河へと向かう。今日も残念ながら曇り空。ただ、湖畔を走っていると、雲が何層にもなって、美しくもあり、ちょっと不気味な空だった。

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バスは氷河の展望台で停車。山と山の間に真っ白く大きな固まりが見える。あれが、氷河か。想像しているよりも遥かにおおきな氷河。山の上で見る氷河とは、また違った氷河だった。それから、再びバスに乗る。こういったツアーはあまり好きではないが、今回のように時間がなくて、一人では入れないエリアだと仕方ない。。。

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バスを降りて、船に乗る。氷河に近づいていく。どんどん氷河が大きくなり、近づいてくる。これは、ものすごい迫力。自然の大きさを感じる瞬間。氷河を目の前にすると、あまりにも高くそびえ立つ高層ビル群のようだ。大きく真っ白な塊が鎮座している。揺るぎないもののようで、恐ろしさすら感じる。

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ゴウォーン、ドォーン、ざっぶん。音が聞こえた瞬間に、目をやったが、水しぶきがあがるところしか見えなかった。氷河が崩れ落ちたのだ。地球は生きている。有給の時の流れ。ずっとずっと昔にできた氷河が、今この瞬間に崩れ水になる。永遠に続くということは、こうして形を変えていくことなんだ。お腹の底に響いてくる、地鳴りのような氷河の崩落。どこか、クジラが水面に頭を出し、しっぽを跳ね上げて海に潜る、あの悠々とした動きに通じる時間の流れを感じた。

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その後も時折、氷河が崩れ落ちていく。その度に、心とお腹に伝わる振動。そして鼓動が止まるような瞬間。陸地に降り立ち、アイゼンをつけて、愛すトレッキング。氷河の上を歩く。白く美しい標が。そして、どこまでも続く、白い氷。形も様々で、その曲線が美しい。池のような水たまりの青は、力強く青く、どこまでも透き通っている。自分が氷河の上にいることが不思議でならない。

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氷河の氷を砕いて、ウイスキーを飲んだ。いったいどれぐらい前に凍ったのだろう。その瞬間から今までの間、この世界では何が起きていたのだろう。この氷の周りでは、何があったのだろう。この氷はいつの時代の空気を内包し続けていたのだろう。大地を体に取り込むと、どこか自然と分かり合えたような、一心同体になれたような気がする。その土地でうまれたもの体内に取り込むと、大地とつながる。地産地消ということばの原点な感覚。

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氷河を見ながらランチを食べて、また船に乗り、バスに乗り、ペリトモレノ氷河へ。ここの氷河もでかい。圧倒的な大きさだ。幅も奥行きも、なんでこんなものができるのか、想像すらつかない。いったいどれぐらいの時をかけて、これだけのモノができたのだろうか。想いを巡らしても、巡らしきれない。そんな巨大な氷。

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いつか行ってみたいと思っていたパタゴニア。でも、日本からは少し遠いし、くる機会に恵まれなかった。パタゴニアに行ったら、フィッツロイとペリトモレノ氷河。この二つ自分の目で見て、体で味わいたいと思っていた。そんな場所に、ひょんなことから、偶然流れ着いた。パタゴニアの風に吹かれて。

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なんだかんだ、この旅も、もう終わり。早かったような、長かったような。仲間と最高の時間を共にした前半。想像もしない結末でアコンカグアを降りた。その後の辛いメンドーサでの日々。そして、年越しはパタゴニア。想像もしない旅になったけれど、いい時間だった。辛い時間、辛い経験も含めて、いいたびだった。それも、すべて企画して誘ってくれたタクジさん、そして一緒にアコンカグアに挑戦したハラペコ登山隊の仲間のおかげ。ただただ感謝。

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そんな旅の締めくくりだったので、アルゼンチンの肉の塊にかぶりつき、珍しく一人で店で飲んだ。いろんなことを思い出しながら。行くと決めてから、打ち合わせと称した飲み会を表参道のタイ料理屋で重ね、装備チェックをし、チケットを購入し、一緒に富士山にトレーニングに通い、ついにやってきた出発、そして、この3週間弱におよぶ旅路を。この半年を噛み締めながら、うれしくて、ありがたくて、涙が出そうになったので、お会計を済ませ、宿に戻ってすぐに眠りについた。

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