日別アーカイブ: 2014/5/10 土曜日

強い人になれた宮古島トライアスロン

なかなか当選しなかった宮古島トライアスロン。昨年当選して行く気満々だったのだが、直前になり都合で行けず。今年も運良く当選したので、なんとか行きたかった。この大会は別名ストロングマンと呼ばれていて、完走するとストロングマン強人の称号が与えられる。強靭とかけているのだろうか?

宮古島は青い海を楽しむ南の島でのロングトライアスロンレース。佐渡島と五島列島と並ぶ伝統の大会。大会受付が金曜でレースが日曜。レース後の飛行機はないので、金土日月と最低でも4日間の宮古島滞在となる。GW前になかなかの連休だ。いつもこの大会はクリスマス前後に当選が発表されるので、クリスマスプレゼントとも呼ばれている。さらに、大会はいつも四月の後半で僕の誕生日の前後にある。クリスマスプレゼントからの誕生日プレゼント。

送信者 宮古島トライアスロン2014

金曜の6時過ぎの飛行機で那覇へ、乗り継いで宮古島。11時過ぎぐらいに到着。いつものようにフルで旅先の時間を確保するフライト。自転車を入れるプラスティックのケースは昨年買っていたので、それに取り付けれる車輪を購入して、押して自転車を持って行った。意外と負担にはならず。飛行機は1フライと2000円で、乗り継ぎ含めて4000円、往復で8000円だったので、思っていたよりも安かった。

送信者 宮古島トライアスロン2014

実は宮古島は初めての島。今はスカイマークも飛んでいるのでかなりお得に訪れることができる。宮古島はいつかトライアスロンで来るだろうと思っていたのと、短期間の旅は物足りなく感じてしまって来ていなかった。沖縄本島の近くで、伊江島上空を通過。去年のゴールデンウィークに友達とキャンプした島田。空港に降り立つと東京とは異なり、南国の暖かさがあった。毎度のことだが、東京から宮古島が近づくにつれて、トライアスリートっぽい人が増えて行く感じが面白かった。

送信者 宮古島トライアスロン2014

今回の宿泊は宮古島ユースホステル。けっこう直前だったけどドミトリーを確保できた。さらに3泊と食事付きで12000円ぐらいと安くてラッキー。荷物があるのでタクシーで向かった。宮古島のタクシー初乗りは430円ぐらいと東京と比べるとかなり安いことに気づく。

宿に着くと、そこはトライアスリートしかいない。当たり前だが、宿の前にはバイクがあり、部屋にはウエットスーツが干してある。地味にトライアスロンは佐渡島以来な気がして、3年か4年ぶり。宿に併設している食堂で昼ご飯を食べて、バイクを組み立ててちょいとメンテナンスして、受付に。

送信者 宮古島トライアスロン2014
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その後も半日暇なので、バイクに乗って観光することに。自転車の練習にもなるし、ちょうどいい。マングローブがあるというので、ウプカーマングローブへ。が、すんごい地味だった。西表の網取で見たのはスゴかったなーと思い出す。本当は大神島に行きたかったが遠いのと少し不便なので、船で自転車をつれて伊良部島に。

送信者 宮古島トライアスロン2014
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宮古島は飛行機で降り立ったけれど、やはりフェリーとか船で島に渡るのが好きなのだ。船に乗らないと四万に来た気がしない。青空と青い海を眺めながらのフェリーは最高だ。伊良部島はしずかでのどかな島。大きな岩が海岸沿いにあったり、新しく橋が建設中だったり。工事のおじさんと仲良くなって、工事現場の中へ。誰もいない橋で青い海を満喫。

送信者 宮古島トライアスロン2014
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前々夜祭があるので、宮古島に戻る。宿にバイクを置いててくてく歩いて会場の体育館へ。すでに多くの人が来ており、すごい熱気。オリオンビールを飲んで、たくさん食べて大満足。何人かの方に声をかけていただいた。トレランとかトライアスロンをやっている友達の友達が多く、facebookとかで顔写真を見て知っていたらしい。

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まあ、こういった飲み会のある大会は友達と来た方が楽しいなと思いつつ、ほろ酔い気分で会場を後にして、海辺をてくてくと歩いて寝転がりながら音楽を聴く。ああ、こういった時間が自由で開放的で好きだ。宿に戻ってすぐに寝た。

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島の朝はさわやかでゆったりとしている。朝食を食べて、近くを朝ランしてみた。それから、バイクを預けに東急リゾートホテルへ。と、そのまえに来間島へ。青い海を渡る橋で有名で、とっても気持ちがいい。快晴だし、海は輝いているし、立ちこぎしながら、宮古島の風を浴びてサイコー。バイクを預けてバスで宿の近くまで帰った。

送信者 宮古島トライアスロン2014
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なかなか仕事がたまっていたので、夕食までは仕事に集中。ありがたいことにこの日から1人部屋に変わったので、集中して数時間仕事ができて、なんとか完了してほっとした。荷物の準備をしていたら、夕食の時間。昨日のドミトリーの部屋で同じだった方3人と。毎年出ている方々で、大会のコースなんかについて聞いたけど、テキトーな人間なので、まあバイクのタイヤさえパンクしなければいいやぐらいだった笑

送信者 宮古島トライアスロン2014
送信者 宮古島トライアスロン2014
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朝は真っ暗なうちに起きて、朝食。デポバックを3つもって、トライスーツで宿をみんなと出た。近くまでバスがくるので歩いてバス乗り場に。会場に着くとすでに多くの人がおり、日が昇って明るくなってきた。ああ、トライアスロンの朝だ。当たり前だが山では早朝の時間を良く経験するが、海ではあまりない。海沿いで迎える朝日はトライアスロンの朝の象徴だ。

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肩に633とゼッケン番号を書かれ、計測のチップを足に巻いて受付完了。633はムーミンさんと語呂合わせで覚えたw

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みんなはなにやらゴソゴソやって準備していたが、俺は特にやることがなかった。タイヤの空気は昨日入れてあるし、チェーンとかも東京で掃除してあったし。ということで、ぶらぶらしてスマホをいじっていた。時間も近づいたので、荷物を預けてウェットを来てビーチに。

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スタートの号砲とともに海へと入って行く。あんまり急いでも仕方ないので、まあゆっくりとスタート。透明な海だけれど、多くの人が泳ぐのでさすがに視界は悪い。相変わらず蹴られたり蹴ったりだ。まあ、これがトライアスロン。少しそれて気楽に泳ぐことにした。でも、久しぶりのウェットスーツ。久しぶりの海。久しぶりの遠泳。ということで、ちょっと疲れを感じたので平泳ぎをまぜながら。そして、潮の流れに逆らうとやはり進まない。が、耐え忍びながら。1時間弱でなんとかスイムアップ。

海を出てすぐ走ると、いつものように不安定で違和感がある。この感覚は不思議な感覚だ。ウェットスーツを脱ぐときに脹ら脛をつることが多いので、慎重にゆっくりと脱いだ。そして、バイクシャツを来て、靴下をはいて、ジェルを飲んで、着替えた荷物を預けて出発。このトランジションも焦らずに、ゆっくりした。どうせ焦ってもチャリは遅いので意味がない。

チャリをこぎ始めると意外とスピードが出た。レースだから自然と力が入っているのだ。ゆっくりと思っても、無意識のうちに張り切っている。アップダウンも少ないし道路もいいので、スピードが出たようだ。天気もよくて、景色を楽しみながら、沿道の応援にこたえながら。バイクは155キロ。宮古島を1周半ぐらいするので、気合いが入っている。

海岸沿いを走ったり、畑の中を走ったり、橋を渡ったり。トライアスロンはやっぱり島でやるのがいいなーとつくづく思う。木更津かどっかで出たことあるが、あれは水も汚いし景色もつまんなかった。宮古島であれば、どこを走っていてもただそれだけで楽しめる。パーントゥーンの地域も通った。けど、パントゥーンを売りにして看板とかもあった。そんなに有名なお祭りになっていたとは初めて知った。ずっと行きたかったけど結局行けてないお祭りの一つ。

まあ、それはさておき、池間大橋を渡って池間島へ。この橋も気持ちがいい。青い海を見ながら風を浴びて進む。DHバーを握って走るのが風よけで当たり前だが、せっかくなので立ちこぎをして、全身で風を浴びながら、ちょっと高い視点で海と空を眺めて、叫びながら走った。ヤッホーイ!

まあ、バイクは長い。ジェルやチョコやなんかを食べたり、暑いので水を飲みまくったり、足を氷で冷やしながら。スポンジをもらって首筋に置いた。それにしても暑い。スイムアップしてから、日焼け止めを塗りまくったがもう完全に落ちてしまっているだろう。長いので景色を見て気分転換。あとはスピードと距離、そして時計をにらめっこ。スイムで時間に余裕があったし、まあ気楽に走った。パンクだけしないことを祈りつつ。

1周終わって残り半周。同じところなので飽きてきたのとバイクはなれていないので太ももに疲労が。なんとかここをクリアしよう。ランになれば、トラブルのリスクは少ないので完走が見えてくる。のこり10キロぐらいになりホッとした。けれど、こういう時が事故のリスクが高いので、最後まで気を抜かないように言い聞かせた。

バイクが終わるとラン。靴を履き替えて、食料をたくさん持ってスタート。厚底のHOKAシューズ。トライアスロン向きではないが、翌週にUTMFが控えていたので。ランも一定ペースを保とうと前半は押さえて。急ぎすぎないように一定ペースかつ蹴り上げないようにすり足で。このすり足だと膝への負担がすごくすくなくいいことが分かった。これからはすり足にしよう。

ランは島のど真ん中を往復。正直つまらないコースだ。まあ、ただひたすら前に進むのみ。エイドがこまめにあるので、何も持たなくてもOKなぐらい。かなり暑くて暑くて、帽子の日よけかがあって良かった。それでも暑いのでスポンジを首筋にまたも入れて走った。半分を折り返して、足が重くなってきたので、足を冷やしたり氷をトライスーツの中に入れて太ももや脹ら脛を冷やした。

30キロ過ぎに佐渡島トライアスロンでは一気にスピードが落ちたので、今回も足が動かなくなるかと思ったら、特に問題なかった。やはり前半にペースを押さえることとすり足走法のおかげだろう。明るいうちにゴールしたいなと思っていたので、間に合いそうでよかった。そして、沿道の応援が「おかえり」に変わってきた。ああ、トータル200キロぐらいが終わったんだな。としみじみと感じた。宿が同じ人もすれ違った。

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沿道のおかえりに、手を振ったり、ありがとうと笑顔で答えると、自分の体が軽くなってくる。競技場まで戻って、最後はトラックを走ってゴール!今回はあまり追い込んでないので、喜びの感情は爆発しなかった。佐渡島の時はすごい歓喜だったなと思い返すと不思議なくらいだ。ロングのトライアスロンも2回目ということで、なれてしまったというのもあるだろう。こうして、30歳最後のレースは終わった。

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名前を呼ばれてゴール。すると、駆け寄ってきた人がいた。なんとじゃらんの編集をしていたときにお世話になったライターさん!こんなところで会うとはびっくりだ。取材できているが、五島列島のトライアスロン(バラモンキング)に出ると話していた。宮古島を完走して、晴れて俺もストロングマンという称号を手に入れた。佐渡島はアストロマンだったっけか。いつかアイアンマンもゲットするのかな?どうだろう。

送信者 宮古島トライアスロン2014

荷物を受け取って、歩いて宿まで戻って風呂に入って、洗濯をしていると、みんな帰ってきて夕食のカレー。なんだか、バイクでカフェインジェルを飲みまくったので、眠くならず部屋で本読んだりスマホしたり。あとは、筋肉疲労をためないために、風呂ではアイシングに勤しみ、部屋ではマッサージと湿布や塗り薬をぬりまくり。そして、足を上げて寝るという気の使いよう。

翌朝もすっきりとした目覚め。今日はバイクをとりに行って、片付け。部屋でダラダラしていたらけっこう時間は過ぎて行った。乾いた洗濯物とバイクをケースにしまい、3時ぐらいから表彰式とパーティーへ。夕方の飛行機だったので、パーティーでビールを飲んでから、空港へと向かった。那覇経由で東京に。のんびりした宮古島だった。さて、来年もエントリーするのだろうか。どうだろう。そして、気になることは中4日で訪れるUTMFが完走できるかどうかだけだった。

送信者 宮古島トライアスロン2014
送信者 宮古島トライアスロン2014

ゼッケン633
寺町 健
30歳

東京都
スタート07:00:00
スイムF07:56:34
バイクS08:13:42
池間島1 30km09:11:13
東平安名崎 70km 10:38:05
池間島2130km12:47:30
バイクF13:53:43
ラン折り返し20km ラン16:05:52
30km ラン17:09:04
35km 17:40:35
ランF 18:27:25