日別アーカイブ: 2014/2/23 日曜日

【地球の裏のその先へ4】モーターサイクルダイアリーズ 赤茶けた大地を歩き始める

【地球の裏のその先へ3】メンドーサの町であれやこれや、登るまでの道のりは長い

送信者 Aconcagua&Patagonia

ついに登山開始の日。ここまでの準備が長かった。日本での準備ももちろん半年。さらに日本を出発してからもここまでの移動や準備で長かった。朝起きて朝食を食べ終わると、みんなのダッフルバッグ、バックパックを外に並べた。改めてこうして眺めると、本当に荷物が大きい。そして、その荷物とともに出発前の記念写真。

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ホテルの外には12人乗りぐらいの大きなバンが到着していた。この車にせっせと荷物を詰め込む。全部で15個ぐらいの荷物だから詰め込むのにも一苦労。なんとか押し込んで出発。

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荷物が多く少し狭い車内にはワクワクもいっぱい詰まって、みんなハイテンション。町中を抜けるとすぐに広くてずっと続く道。両脇は広大な大地。まるでモーターサイクルダイアリーズのよう。赤茶けた大地に赤茶けた川。まるでチョコレートが流れているような川だった。もちろん空は青空。南米に来たという感覚。このワクワク。たまらない。

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運転手さんが昔は線路が通っていたんだよとかいろんな話をしてくれた。そして、タクジさんも昔、旅で来たことがあるらしく懐かしいと。チャリダーも何人か見かけた。この道はチャリダーがけっこう多いらしい。

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メンドーサからアコンカグアのトレイルヘッドまでは約200キロもある。3、4時間かかるということで、小さな町のガソリンスタンド兼売店で休憩。この時代、すぐにスマートフォンでネットをしたくなるのが、我々世代。ということで、売店でもwifiの野良電波を探すと発見し、みんなFacebookやメールやらをチェック。

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再び車に乗って、進んで行く。広い大地がどこまでも続いている景色が変わり始め、遠くに大きな山が見え始める。アコンカグアではないが、大きな山がいく層にも折り重なっていた。山が近づいてきた。ついに始まる。

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トレイルヘッドの少し手前にある小屋に到着。ここでロバに預ける荷物を渡す。ダッフルバッグをひとつずつ秤で重さを調べていく。確か全部で180キロだったかな?もともと依頼していた重量をギリギリオーバーせず、追加料金なし。

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車を乗り換えて10分ほどで、登山口に到着。ここに管理事務所があるので、手続き。遅れてくる石川弘樹さんのパーミットも預けておいた。ハラペコ登山隊のフラッグを広げて、アコンカグアをバックに写真撮影。

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さーて、歩き始めるぞ!登り始めるぞ!

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どこまでも青く、どこまでも勇ましいこの大地。ここにいられる喜びと未知の世界に突入する緊張感を抱きながら進んで行く。乾燥していて、赤茶けた大地の砂埃が凄まじい。さらに。日差しだ。上からも反射して下からも刺すような刺激。

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少し歩いてフラットな場所があったので、ランチ。パン、チーズ、レタス、トマト。即席サンドイッチの出来上がり。青空の下で、こうして仲間と飯を食べる。なんだかそれだけで、おいしい。ただのサンドイッチがおいしい。

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再び歩き始める。トレイルヘッドから少しいったところまでは観光客も入れるので、人もちらほら。しかし、そこを超えると全然人がいない。12月1月はハイシーズンだから、人が多いと聞いていたがそれほどというか、ほとんどいないことが分かった。

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ワクワクしているから、ついつい写真の枚数が多くなる。6人がそれぞれのペースで登って行く。みんなでまとまって休憩をしていると、遠くからロバが来た。それも走っている。砂埃を立てて。幅が50センチもないような登山どうでもかまわず走る。こっちの方が落ちないかヒヤヒヤものだ。こんな風に俺らの荷物も運ばれているのかと話していた。

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4時間ほど歩いて、まだ到着しないかなーと思い始めた頃に、遠くにテントが見えた。ついに1日目の目的地であるコンフレンシアに到着。ここが最初のキャンプ地だ。標高3400メートル。日本でこの高さを超えるのは富士山のみ。でも、ぜんぜん山の上というような風景ではないから、ちょっと不思議な感覚になる。

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レンジャーに話を聞いて、翌朝のメディカルチェックを確認してアコンカグアとレックのテントを教えてもらう。自分たちの点とも持ってきているが、20ドルぐらいなので借りた方が広いし楽だ。ということで、日本から予約してあった。

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キャンプからの景色も最高で、ミルフィーユのように層になった岩やクライミングができそうな岩まで。それから夕食作り。高野豆腐の麻婆豆腐。みんなで野菜を切ったり炒めたり。夜の8時とか9時まで明るいので、電気をつけなくても比較的のんびり食べていられる。ちなみに、高野豆腐の麻婆豆腐は、普通の豆腐の麻婆豆腐よりおいしい気がした。

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ご飯を食べ終わった後も、お茶を飲みながら今後の予定など話していた。すると、日が落ちて行く。赤く染められた山が美しい。歯を磨いて就寝。モンベルのエクスペディション用のシュラフでマイナス30度ぐらいまでOKだったが、これでちょうどいい感じ。夜中に起きて外に出ると満点の星空。美しい。星で空があふれている。天の川が見えるが、空すべてが天の川のような阻止の数。明日も晴れそうだ。再び寝袋に潜り込んだ。

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