一人で旅にでれば、誰もが詩人になる

フェリーのデッキで潮風を感じ、海を眺めている時、詩人になる。
インドで寝台列車に20時間も揺られ続けている時、詩人になる。
ヒッチハイクをして、ドライバーと会話が尽きた時、詩人になる。
南の小さな島で透明な海に沈む夕陽を眺めている時、詩人になる。
山に登りテントを張って、天の川を見上げている時、詩人になる。
葉が散る季節、焚き火を眺め、酒をちびちびやる時、詩人になる。

想像を圧倒的に超える美しい自然を目の前にする。
文化も価値観も異なる世界で人の優しさに触れる。
旅ではこんな世界に出会う。

そして、1人であれば、それを共有する人がいない。
自分の中に、その世界を全て受け止める。
だから、その感情が詩となって沸き上がってくる。

一人で旅にでれば、誰もが詩人になる。

送信者 八重山2008

=====

自分が過去に書いたブログを探していて、アタリをつけて検索キーワードで調べても見つからない。
しかたなく、過去の記事をひとつひとつ遡っていった。
ついつい過去のブログを読みながら、こんなこともあったなと思いで巡り。
ふと、旅をしたときの文章がいつもと違う表現、いつもと違う言葉をつかっているのだ。

なんでかなって、考えれば、そりゃそうかとも思える。
それで、一人旅は、人を詩人にするんだなって思った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です