日別アーカイブ: 2013/4/2 火曜日

現代社会は何かと理由が必要だ

何かをするのに、現代社会は何かと理由が必要だ。

一人で生きていないし、価値観が違う人とたくさん触れ合う時代だから仕方ない。
でも一方で行為に対して、全て明確な理由があるわけではない。
何かをやりたい、これが好きだ、これがどうしても生理的に受け付けない。
人間を動かす最も核となる動機は、沸き上がる理由なき感情だ。
だから、すべてに理由があると考えるのは勘違いだと思う
そうおもうからこそ、全てに理由を求めるのはナンセンスだ。

とはいえ、説明すれば新たな考えに気付くこともあり楽しいのも事実。

伝わらなさそうな人にはオーロラをみにいくと言うし、
価値観を共有出来る人にはそれを。

大きな組織でやるビジネスなどは理由がいる。
基本的にはそれに基づいて、みんなが納得して、動くのだから。

カリスマ経営者の一部は、理屈がなくてもみんながついてくる。
一般的には、多くの人がついてくるために必要なのが「理由」なんだから、それがなくても人々がついてこれば理由なんていらない。

そこのさじ加減ってのが、面倒くさくもあり、楽しくもある。

ミヒャエルエンデはこう言った。

「どんなことでも、意図をもちすぎてやるべきではないと思いますね・・・。ものごとには、その価値が、まさに意図のないところにある、というケースもあるわけですから。なぜなら価値がそのものごと自身の中にあるからです。・・・経験というものは、何かほかのことに役立つから重要なのではなくて、単に存在しているというだけで重要なんです。・・木をうえるのは、リンゴが欲しいからと言うだけではない。ただ美しいからと言う理由だけで植えることもある」
自分の仕事を作る P229

結局のところ人間は論理だけで生きていないし、組織は感情だけでは成り立たない。論理と感情のうまい使い分け、バランスがいちばんポイントなんだろう。その塩梅だけど、基本は論理的で、要所要所で感情を挟むというバランスがいい気がする。

送信者 モンブラン登山とUTMB2012