月別アーカイブ: 2011年9月

信越五岳110キロ 結果詳細

◆大会概要
大会名 :Shinetsu Five Mountains Trail 110km
    信越五岳トレイルランニングレース2011 ~アートスポーツ×パタゴニア CUP~
開催場所:信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市・信濃町・飯綱町)
開催日:2011年9月24日(土)5:30スタート
距離:110km
累積標高差:4,670m
制限時間:22時間

◆天気
天気:曇りときどき晴れ
気温;朝は10度弱ぐらい
   昼は15度ぐらいあったかな

◆結果
総合順位:95位
男子順位:85位
ゼッケン:57
氏名:寺町 健
所属:★心折れ部★
タイム:16時間54分59秒
出走者:580人
完走者:430人
完走率:74.1%

http://www.sfmt100.com/news/2011/09/news-64.php

送信者 sports

◆10キロごとのスピード
0キロ地点  スタート 5時30分
10キロ地点 6時29分 (59分) キロ6分
20キロ地点 7時49分(2時間19分) キロ8分
30キロ地点 9時14分(3時間44分) キロ8分30秒
40キロ地点 10時22分(4時間52分) キロ6分48秒
50キロ地点 11時43分(6時間13分) キロ8分
60キロ地点  なし キロ?分
70キロ地点 15時15分(9時間45分) キロ10分36秒(50キロから70キロの平均)
80キロ地点 17時2分(11時間32分) キロ10分40秒
90キロ地点 18時46分(13時間16分) キロ10分4秒
100キロ地点 21時15分(15時間45分) キロ15分
110キロ地点 ゴール 22時24分59秒(16時間54分) キロ6分54秒

完全に、瑪瑙山で失速している。
他のパートと比較して遅すぎる。
ここまで遅いとは正直なところ思っていなかった。
4A~6Aが遅いのは自分でも感じていた。
そして、この区間はキロ10分以上とそれまでと比べて遅くなっている。
が、90キロから100キロがこんなに遅いのは何故だろう。

理由は2つ考えられる

・ナイトランになり、ペースが落ちた。
・前半飛ばし過ぎで登りの筋力が残っていなかった

次回に活かす点としては、前半をもっと抑える。
70キロ程度のレースなら、前半をこれぐらいのスピードでも最後まで持つ。
しかし、100キロを超えると最初の10キロをキロ7分程度で入って、筋力を温存。
30キロから40キロの区間も下り基調だけど、もっとソフトに着地してキロ7分ちょいぐらいがいい。
で、後半キロ10分ジャストか若干それより速いぐらいを維持して走れる状態がベスト。

◆ポイントごとのタイム
スタート 5時30分
1A 斑尾山菅川登山口(18.5km地点)7時23分(1時間53分) 予想7時44分 差21分
2A 斑尾高原レストランバンフ(23.9km地点)8時14分(2時間44分) 予想8時38分 差24分
3A 妙高高原兼俣(38.5km地点)10時4分(4時間34分) 予想11時01分 差57分
4A 黒姫高原第2駐車場(51.5km地点)11時52分(6時間22分) 予想13時15分 差1時間23分
5A 笹ヶ峰高原乙見湖(66.6km地点)14時26分(8時間56分) 予想16時05分 差1時間39分
6A 大橋(81.0km地点)17時10分(11時間40分)  予想18時44分 差1時間34分
7A 鏡池(87.0km地点)18時9分(12時間39分) 予想19時37分 差1時間28分
8A. 戸隠スキー場ゲストハウス岩戸(92.3km地点)19時15分(13時間45分) 予想20時32分 差1時間17分
ゴール 22時24分59秒(16時間54分) キロ6分54秒 予想23時28分 差1時間3分

こっちのタイムを見ても、予想タイムと一番差が出たのが5Aで1時間39分。
そこから失速していっているのが分かる。
後半もできるだけイーブンペースでいけるような先述が必要。

前半を抑えるのはもちろんのこと、多少止まってもストレッチ、アイシングを入念に行うと筋肉が蘇る。
多少は立ち止っても結果的に良くなると思う。

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伴奏者と手をとりあって

「明日からまた日月火、ほらっ水木回って金土、日曜~♪」
空を見上げて、大声で歌う。

ジャニーズのNEWSが歌う「 weeeek 」。
あまりにも俺に似つかわしくないが、いつだったか俺がロングを走る際に友達に勧めてもらった曲。
とりあえずノリが良くて、一人で長い距離を走っているときには空元気になれる。

その時すでに70kmを過ぎ、レースも後半戦に差し掛かっていた。
単調な上り坂の林道をゆっくり耐えながら走っていた。

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辛い。歩きたい。
歩いても制限時間内に余裕でゴールできる。
走れるけど、精神が甘えだす。

でも、唯一無二の解決方法は前に進むこと。
誰もいない林道では一人で解決するしかないと思っていた。
後ろから追い越していった兄ちゃんも歯を食いしばり一人で戦い続けていた。

すると、前方に座っている人の姿が見えた。
選手とペーサー(伴奏者)だ。
信越五岳はレース後半からペーサー(伴奏者)を着けて一緒に走れるルールなのだ。

男性の選手が地面に座り込み、ペーサー(伴奏者)の女性が足をマッサージしていた。
どうやら足をつってしまっているようで、つらそうな表情をしていた。

俺は、一声だけ駆けて先へと進んだ。
助けあえていいなと思いつつ、俺は自分一人でゴールするという意地の方が強かった。

林道は長く、どれだけ進んでも終わらない。
走っては歩き、走っては歩き、ただそれを繰り返す。
気を紛らわせるために、音楽を聞き、数字を数え、空を見上げ無になる。

すると、後ろから足音が聞こえ、俺を追い越していった。
さっき座り込んでいた夫婦だった。

あんなに痛そうだったのに、こんなに簡単に抜かれてしまうとは。
悔しかった。
先へと進む二人は、笑顔で楽しそうに会話をしながら一定のペースで登り続けていった。

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林道が終わり、まだまだ進んでいく。
と、パタゴニアのアドベンチャーレースにも出ていたチームイーストウィンドのワキさんが目の前にいた.
エイドを出てから俺はすぐ後ろを追いかけるようにして走った。
ワキさんはペーサーを後ろにつけて走っていたが、その二人の息はバッチリだった。

ちょうどナイトランに変わる時間で、走りながらペーサーがニット帽を出してサンバイザーを受け取り、ヘッドライトを準備して渡していた。
無駄のない受け渡しをみて、プロの技だと感じた。
そして、ペーサーってすごい大切で気を使う仕事だなと実感した。
ペーサーの女性はワキさんの細かな動きの変化や環境の変化を捉えて、必要なタイミングで必要なモノを渡した。
相手が最大限の成果を出すために、惜しみなくサポートする姿勢を見た。

次のエイドで俺が食べていると、ワキさんはほとんど止まらず先を行った。
俺も真っ暗な闇の中へと歩を進める。

最後の難関である、瑪瑙山の急登。
90キロほど走った筋肉にはかなり酷な坂だ。
ペーサーもなんだかんだ、瑪瑙山までに20キロ以上走っており、この登りはキツイ。

坂道やフラっとなトレイルでは一人旅が多いが、こうした急登はみんなスピードが落ち前後に人が現れる。
上を見上げると動かないヘッドライトが2つ目に入った。
横を通り過ぎるとペーサーと選手だった。
一人が座り込み、一人が立って声をかけていた。
選手が座り込んでいると思い込んでみたら、ペーサーが座っていた。
何かアクシデントが合ったのだろうか。

もともとペーサー(伴奏者)は選手の安全面とパフォーマンスを引き上げるためにいる。
でも、ペーサー(伴奏者)も人間だし、自然を相手にしている。
何が起こるか分からない。選手にもペーサー(伴奏者)にも。
たまたまペーサー(伴奏者)に何かが起こってしまったのだろう。
もちろん選手に何かが起こる可能性だってある。

でも、そんなことも全部踏まえての選手と伴奏者。
誰しも時に選手になり、時に伴奏者になる。
二人の選手はしばらくして、またとぼとぼと登りはじめた。

俺は最後の7キロほど続くフラットな林道を走りながら考えていた。
今回のレースは人生の伴奏者の必要性を知るために必要だった時間と試練だったのだろうと。

そして、自分がゴールしてからも制限時間の夜中の3時30分まで5時間ゴールゲートにいた。

110KM走った後の選手はみんな最高の笑顔だった。
こんなに素敵な顔を見ることは人生でそうないだろう。
誰もかも全く汚れのない、生まれたての笑顔。

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そして、ゴールするとみんな自然とおじぎをしたする。
誰に向かってという感じはしなかった。
たぶん自分に、家族に、支えてくれる仲間に、大会主催者に、トレイルや自然に、走らせもらった全てに無意識に感謝していたのだろう。

長い距離を走っていると、本当に自分だけの力では走れている訳じゃないとつくづく思う。
その表れなんだろう。

レース終了まで1時間を切った頃に、心折れ部の女王が最後の7.2キロで残り1時間という情報が入った。
ペーサーのアカシさんが、ゴールで待っている我々に細かく連絡してくれていたのだ。
7キロを1時間。
人の歩くスピードは時速5キロ前後だから、容易にゴールできると感じるかもしれない。
しかし、それまでに100キロ以上21時間も走って来た後のことだ。
ゴールで待っていた我々は、同じ道を走った身としてそれが如何に困難かを痛いほど分かっていた。
真っ暗で単調にどこまでも続くような辛い魔の林道。

正直に言ってしまえば、半分は無理だろうと思っていた。
でも、残りの半分はゴールしてくれるんじゃないかと期待していた。
それは、俺も最後の林道で超ハイペースで走れたように、ゴールを感じればどこからか不思議なエネルギーが沸いてくる。
もちろん色々なレースに出て、走り抜く粘り強さをもっているから可能性はあった。
そして、心折れ部で今回ペーサーを唯一つけていたのが女王だった。
ペーサーのアカシさんはとても細かな気遣いをしてサポートしていた。
勇気づけるために皆から携帯に届いた応援メッセージを読み上げていたほどだ。

そして、残り時間と距離、そして体力を考慮してペース配分を行っていた。
なによりも、ペーサーも最後までゴールを諦めないでいたことが、選手のパワーになったと思う。

俺たちは車で休憩していたけれど、制限時間の20分前にゴールに戻った。
ゴールには続々と選手が戻って来ていた。
制限時間ギリギリでゴールする人が多いレースだが、本当にヘッドライトが繋がってゴールに向かって来ていた。

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拳を強く突き上げてゴールする選手、
両手を上げてゴールする選手、
顔の表情が緩み走り抜ける選手、
ペーサート手をとりあってゴールする選手、
ゴール直前に奥さんや子どもが駆け寄って一緒にゴールする選手。

10分前。だんだん落ち着かなくなる。
時計を頻繁に見て、まだかな、まだかなと話す。
自分に言い聞かせるように、大丈夫だよとみんなに話す。

ここまで21時間も頑張ったのだから、なんとか完走してほしい。
ただただ、そう願った。
自分が走って本当につらかったからこそ、本当に完走してほしかった。

制限時間を1分越えてゴールしたのと、制限時間の1分前にゴールしたのでは2分しか変わらない。
けれど、「完走」or notというどこまでも切れ落ちたクレバスのような違いがある。

俺は行けなかったけど、心折れ部のみんなで夏に信越の試走にも行っている。
ふだんもかなり頑張って練習していたのを知っている。

5分前。あと5分しかない。
無理かもしれないという気持が増してくる。
けれど、それ以上になんとかしてくれると思いたくなる。
ゴールゲートに向かって走ってくる選手をみんなで見続ける。
1人で来る選手は違うと一発で分かる。
2人で来ると、「来た?」「来た?」と確認し合う。
しかし、近づくと違うことが分かる。
また違う。
来ない。
信じて待つより他はない。

残り3分。
また2つのヘッドライトがコチラに向かってくる。
あっ、もしかして、と思った。
身長差からいって、2人かもしれない。

そう思ったら、心折れ部の旗を持って飛び出していた。
自分のあまりの瞬発力に驚くほど。駆け寄って行った。
近づいて、確信した。
ゴールに来てくれた。
ありがとう。
おめでとう。

スゴイ。スゴイ。
最後の粘り強さ、根性。
人間は最後まで諦めなければ、何でもできるんだ。
そんなことを二人は証明してくれた。

二人は心折れ部の旗を持ってゴールをした。
見事な完走だった。
二人は目を潤ませた。
本当に美しい2人のゴールだった。

ゴールで待っていた俺たちも、感極まった。

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つらいよつらいよ、男はつらいよ。女もつらい。16時間54分59秒~信越五岳トレイルランレース2011~

信越五岳トレイルランニングレースは今年で3年目。このレースが始まった時から知っていたが、金がかかるのでエントリーしていなかった。何と言っても2泊必須。けれど、出た人の噂がすこぶる良い。そこで、今年はエントリーすることに。実質的に日本で一番長いトレランレースで、距離は110キロ。ただアップダウンはそこまで激しくないので、走れるレースということで有名だ。もちろん大会運営がしっかりしていたり、景色が良いということでも人気になっている。

そんな有名で人気のレースだから「心折れ部」からも8人という超大量エントリー、さらにペーサー1人、アシスタント3人という大所帯。全員が黄色いTシャツを着て、この大会に合わせてひつじさんに旗も作ってもらったので存在感抜群!まるで、高校の部活の試合のようなイメージ。3連休をフルに使った、信越五岳遠征の始まり始まり。

土曜の午後から受付やらコース説明などがあるため、土曜の朝から新幹線組みと車組に別れて現地へ。俺は車組で土曜の朝8時に恵比寿駅集合。今回は人数も多いし、荷物もみんな多いので、ハイエースをレンタル。ここからして遠征っぽい。ワクワク。運動部で活動したことがないので、なんだか気分が盛り上がる。

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車組はこのレースに初参加のメンバーばかりで、ドキドキワクワク。レースの話で盛り上がる。当日の天気のこと、ウェアのこと、持っていく食料のことなど。そして、今回のタイミングでひつじさんが作ってくれた心折れ部の旗を見せてもらう。これがかっこいい!さらに、大きい!両手を広げて持って丁度よいサイズ。この旗を持ってゴールしたいという気持ちが高まる。さらに、アシスタントとして来てくれるかわむさんが夜なべして作ってくれた個人の旗。こちらも可愛くて、イケてる感じ。チームの旗で心がひとつになり、個人の旗で自分が応援されている感じがして、もう頑張りがいがありすぎなレース。

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twitterを見ていると、現地についた方のつぶやきで気温が10度以下とのこと。もうビックリ。かなり寒いので、ウェアをどうしようかとみんなで相談したりしていたら渋滞につかまりつつも、あっという間に過ぎていった。現地に到着すると、本当に冷えていて冬じゃないかと思うほど。まずは受付を済ませる。ゼッケンをもらうとついに始まるという気がしてくる。コース説明会までには少し時間があったので、スタートゲートで心折れ部で写真撮影。やっぱり旗があると同じチームという感じがする。って「心折れ部」はチームというよりもトレラン好きな友達の集まりぐらいなユルさだけど。(個人的にはそのユルさが心地よい)。

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メッセージボードがあったので、記念に書いておいた。「笑ってゴール」というのが、トレランにしろトライアスロンにしろ、いつもの俺のコンセプト。競技中は正直なところキツイ。キツクてたまらない。でも、せっかく遊びでやっているんだから笑って楽しみたいと言う気持ち。そして、怪我なくゴールしたいという気持ちの表れ。

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それからコース説明会。石川弘樹さんが、110キロのコースのトレイルの特長や気をつけるポイント、エイドなどについて詳しく説明。何と言っても110キロと長いから、コース説明だけでも長い。なんと1時間以上。細かいことまで覚えてられないw 勝手に自分でまとめると前半は抑える。以上。その後、簡単にルール説明。

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続いてカーボパーティ。新幹線組みとも合流して、ガツガツ食べる。それぞれに、個人のこだわりがあって面白い。このレースは110キロと長いこともあって、全員が勝負レース。だからこそ、個人の特長が出て面白い。コメやパスタなど炭水化物しか食べずカーボローディングをする人。禁酒をする人。ビールを飲む人。普段通りに食べる人。俺は禁酒は1週間前からしているので、引き続き酒は飲まないけれど、食べ物は特に意識せずバランスよくいつもどおり食べる。

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明日のレースは朝早いので、食べ終わったらみんなで早々とホテルに戻る。会場からすぐ近くの斑尾高原ホテルへ。レースの準備のために、ウェアを準備したり、トレランザックに荷物を詰めたり、荷物をおいて置けるエイドステーション(5Aのドロップバック)に置く荷物をまとめたりと。今回は4人もアシスタントとしてきてくれているので、8ヶ所あるエイドステーションのうち4ヶ所でアシスタントからサポートを受けられる。すると荷物を軽くできて、走り易くなる。ただ、今回はアシスタントのみんなには荷物を預けずに5Aにだけドロップバックを置き、あとは全て担いで走ることにした。

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風呂にゆっくりと入って、睡眠。たぶん21時か22時には布団に入った。熟睡とまではいかないが、長い長いレースが待っている。ここは少しでも寝たほうがいい。勝負レースの前でドキドキして眠れないけれど、ここは色々な修行をこなしてきて、無意識を意識でコントロールする。というか、コントロールする方法を身に付けている。まずは、レースのことを忘れてしまい、無になる。無理だったら、全然関係ないことを考えるか、1・2・3と数える。そして、音楽を聞き眼を閉じていると自然と眠れるのだ。コレは俺なりの方法。で、今回もそこそこ眠れた。

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3時半ちょい前に自然と目を覚まして、準備開始。まずはニューハレのテーピングから。膝、足首(くるぶし、土踏まず)はいつも通り。足首は土踏まずのアーチを保つために、土踏まずを上げて、テープをほんの少しだけ伸ばして貼った。今回はじめての腰とふくらはぎにも。このおかげか、トレランのロングでたまに腰痛になるが、今回はならなかった。

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それから、こちらも初投入のワセリンを塗った。ワキ、股など。スパッツをしっかりと上まであげてはけば擦れないのだが、念には念の為に。寒いという予報だったので、ロングスパッツにアームカバーを最初から着けて走ることにした。レース中にトイレに行くのはメンドクサイし、場所が限られるのでトイレに。こちらも、調整が可能になってきた。以前、「のぐそ」のエントリーで書いた糞土師の伊沢さんも大便のタイミングを調整できるらしいが、おれもしたい時にできるように訓練している。方法は簡単で、まずはリラックスする。トイレは安心できる場所でしかできないので、まずリラックスするのが重要だ。そして食べたものが食道を通り、胃で消化され、腸にいたる流れを体の部位の神経を尖らせてイメージする。下に下にと行くようにイメージする。そして、出ると思いながらトイレに行く。って、おれは何を書いているんだと思いながら、こういったノウハウって意外とどこにも書いてないし、困っている人もいると思うので(笑

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4時にフロントに集合して、スタート地点に。雨が降っているという話を聞き、驚いて飛び出したら、超小降りでかつ星も見えたので、晴れるだろうと思いウェアや装備は替えずにいくことにした。会場について朝食。おにぎり、サンドイッチ、パン、スープなど食べ放題。といっても、これから走るので食べ過ぎには注意だが、レースの最初に飛ばし過ぎると良くないので、逆に朝食を食べ過ぎて走れなくなってしまったほうが、作戦的にいいのではと思いちょっと多めに食べた。ハイドレーションの水も入れて、準備完了。みんなで会場の舞台で記念写真。

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星空がきれいだった空も、少しずつ白んできた。大好きなほっそりとした月が輝いている。小雨で濡れた芝生を歩いて、15分前にスタート地点へと立つ。さて、スタートの5時30分が刻々と近づく。かなり前の方にポジションを取り、みんなで完走を誓いあう。上位選手が1列目に並び、カウントダウン開始。夜明けと共についにスタート。スキー場の芝生を抜け、アスファルトの坂道を走り、ぐるっと回ってトレイルへと走っていく。最初はついついスピードを出してしまうので、ゆっくりゆっくりと言い聞かせた。

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見晴らしが良くなると朝焼けと雲海が美しい。ぐるっと回って、スタートのすぐ上を走り抜ける。ここはスタートを見送ったアシスタントや家族なんかがすぐに見にこれる場所。さっそく心折れ部の仲間が待っていてくれた。ハイタッチをして通過。やっぱり仲間がいるっていい。

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東の空から朝日がトレイルに差し込むと、とても美しい光景となった。そこを走り抜ける選手たち。見とれてしまうほどだった。これから長い長い旅が始まるなという気持ちが沸き上がってきた。トレイルに入りしばらくするとハチが出た。地面の蜂の巣を踏んでしまったようだった。何人も刺されている。ポイズンリムーバーで毒抜きをしている人も。俺もハチの音や目を凝らして注意しながら走る。心折れ部の中でも2人がハチに刺された。これからはポイズンリムーバーを持って走ろうと決めた。

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ぐんぐん走る。佐渡トライアスロンの時に190キロのバイクをこいだ。あの時も長かった。そして、20キロ過ぎたら、まだ10分の1しか来ていない。100キロでもやっと半分とか思っていたが、トレイルの場合はそういった考えに全くならない。やはり、バイクに対する苦手意識があるからマイナスに考えるのだろう。トレイルは走っているだけで自然を感じ楽しめている証拠かな。やっぱトレイルが好き。

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右手にカメラを持って走る。荷物になるが、記念になるし、ポイントごとのタイムもわかって、来年も出るのであれば役に立つから。10キロごとにキロ表示があるので、それを撮って走る。もちろん景色も。

赤土の場所があり、しょっぱなから、ツルッと滑ってこけた。おおっと。ただ、最近は体幹がしっかりしてきて、バランス感覚も良くなっているので、こける瞬間の反応がよく、うまくこけた。しかし、またすぐにこけた。やはりこのトレイルは滑りやすい。履いているシューズのマウンテンマゾヒストが横滑りしやすいのもあるが、右手にカメラを持っているのも良くないので、定位置である左の腹ポケットに片付けた。

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10キロ地点がやってきた。時間を見ると6時29分。ココまでキロ6分で来ている。良いスピードというよりも速すぎる。これは抑えないといけない。気持ちペースを抑えめにして走る。前半は体力があるし、気合いが入っているのでついついスピードが上がってしまうが、先は長い。1Aに着く前、左手に野尻湖が見えた。太陽も昇りきって、青空と湖がとても美しかった。そよ風も吹いてさわやかなトレイルランニング。7時23分に18.5km地点の1Aに到着。まだお腹も減っていないので、MUSASHIのドリンクを飲み、バナナをかじって、パワーバーを2つぐらい取って、そのまま登りへと入って行った。

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すると7時49分に20キロ地点に到着。少しペースは遅くなっているが、理由は登りだからだろう。もっとペースを落としても良い。この辺りを走っている人は俺よりも走力がある人で15時間~16時間の人であろう。もしくは俺みたいに最初に飛ばして落ちて行く人。まずいまずい。すると、登りで後ろを走っていた人に、「テラタウン」さんですか?と聞かれる。ゼッケンに名前が書いてあるからだ、twitterで見ていますと。他にも野沢にも出ていたtwitterの知り合いの名前もでてきた。そして、心折れ部はみんなで盛り上がって楽しそうですね!と言われた。地方に住んでいるので、ひとりでの参加だと話しをされていた。そこで、心折れ部も宣伝しておいた。勧誘に成功すればかなりの実力者が心折れ部に!なんて期待しつつ。その後も、5,6人にtwitterで見ていますと。恐るべしtwitterと心折れ部Tシャツ!

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斑尾山山頂を7時55分に通過。そして、23.9キロ地点の第2エイドステーション。(2A)。ここはアシスタントポイントなので、心折れ部アシスタントメンバーもいるはずと、期待してエイドに入って行った。そして、回りをキョロキョロ。すると、黄色いシャツの集団発見!転んで両手が汚れていたので、洗って、バナナやMUSASHIを飲む。ハイドレーションの水を確かめると十分だったので、そのまま行くことに。ただ、後ろに転けた時にハイドレが破れてしまったら怖いと思い、空のドリンクボトルに400mlぐらいだけ水を入れて走ることに。ここのエイドもササッと通り過ぎた。

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袴岳の山頂を越えて、下って行く。30キロ地点は9時14分。予想していたタイムよりも40分ほど速く通過している。どう考えても飛ばし過ぎなのだが、辛い感じもしない。スタート直後は心拍が高かったが、すぐに心拍を一定に保って走れているので辛くもない。極端にスピードを落とす必要もないかと思い、そのままのペースで走ることに。ただ、足の筋肉が切れないように下りでは、そっと柔らかく着地することを心がけた。筋肉が強い衝撃を受け続けると良くないので、できるだけ下りは飛ばさずに、そっと着地を繰り返した。ロードに出てすぐに3Aがあった。ここはアシスタントポイントではないので、誰もいないかと思ったらみんな来てくれていた。

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とりあえず、温泉まんじゅう、バナナに塩をつけて食べる。うまいとかまずいとか関係なく、必要な栄養素やエネルギーをできるだけ短時間で取ることばかりを考えている。が、この3Aで有名な冷やしトマトは外せない。ひとつ手に取りかぶりつく。やはり食べるのに時間がかかるが、うまい、うまい。ああ、うまい。最後にコーラを飲み、パワーバーを2、3個つかんで走り出す。ここでもハイドレーションには水が充分はいっていたので、追加せず。結局ハイドレーションには5Aで1リットルちょっと追加しただけだった。

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3Aを過ぎると、辛いと言う噂の関川沿いを走って行く。単調な上り坂が続く。ちょうど日射しが出て来て暑くなった。嫌な感じかなと思ったが、すぐ横が川で景色が良くてみながら走っているとそんなにも辛さは感じなかった。40キロ地点は10時22分。しばらく行くとかぶり水のポイントがあって太鼓を叩いて応援してくれた。暑いので頭から水をかぶる。

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そして、また緩やかな登りを走る。ここで歩いちゃダメだけど40キロを過ぎているのでなかなかしんどい。でも我慢。遅くても良いので走る。するとまたかぶり水ポイント。小さなキャンプ場みたいな場所の水道だ。この水が冷たくて気持いい。頭も顔も洗う。そして、太ももとふくらはぎをストレッチして、水で冷やす。よーし、これで回復。関川沿いのダラダラ登りを過ぎて、山へと入って行く。ちょこっと登って行くと50km地点を11時43分に通過。5Aが近づいているのに食料が大量に余っているので、軽くするために消費しはじめた。かさばって重いアミノバイタルなどのジェルなど。ジェルが中心だとエネルギーにはなっても腹が減るので、カロリーメイトやソイジョイも食べながら。4Aが近づいてくる。心折れ部のアシスタントのみんながいるかなと期待しつつ、予定ペースよりも1時間30分近く速く、他の心折れ部メンバーとも差が開いている感じだったので、いないだろうとも諦めていた。もともと完走者をひとりでも増やした方が良いから、アシスタントは最後のランナーを優先してほしいと伝えていた。そんなこともあり、かつ自分ですべてをやり遂げたいという気持からアシスタントには何も預けていなかった。4Aに着くと黄色いTシャツの一団はいなかった。ちょっと気落ちしたが、ボランティアの方と話しをして、4A名物の笹寿司をたくさん食べて元気を付けて出発。これ以降はもうエイドにはいないと分かったので、誰にも会わなくても気落ちしなかった。

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4Aを出ると綺麗なコスモス畑が広がっていて、観光客もたくさんいた。一面に広がる花畑はひまわりとかコスモスとか大好きなのだが、ここの道が上り坂で、ああ、辛いという気持が勝っていた。勿体なかった。そして、この後に俺にとって魔の4Aから6Aの区間だという事をしる。ちょうど中だるみする区間だが、そこで辛い辛いトレイルが待っていた。50キロ走りかなり疲れた状態で、ひたすら登り基調のトレイルが続く。それも急登なんかもあって、足の筋肉は悲鳴を上げた。発電所の近くを走り、太い水道管の横を登る。ココが急なのだ。本当に辛かった。登る時によろけてしまうほど。エネルギー不足かとも思ってジェルを飲んだり、「ここでジョミ」を投入したが、即効性の効き目はなかった。いくらゆっくりでも答えはひとつ。登って前に1歩でも進むのみ。スピードは限りなく遅いが、太陽のじりじり攻撃にも耐えながら、ふらふらになって登った。その後にやって来た笹峰牧場。ここは半分寝ていた。目を閉じて歩いていた。睡眠不足による睡魔なのか、あまりにもしんどくて意識がもうろうとしたのか、ハンガーノックなのかは分からなかった。対処方法としては休憩するか、目を覚ますか、栄養を取るか。休憩するのは最後の手段なので、目を覚ますと栄養をとるを同時に解決できそうな、カーボショッツのカフェイン入りを飲むことに。少し時間が経つと、状態は改善してまた普通に走れるようになった。

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この4Aから5Aがいかにしんどかったが分かるのは、60kmの表示をカメラに収めていないことからも分かる。他のポイントは真っ暗な夜でも意地でも探して写真に撮ったのに、ここの間の60キロだけ撮っていない。辛過ぎて辛過ぎて、表示すら目に入らなかったのだろう。キャンプ場を抜けて、遊びに来ていた子どもたちとハイタッチをして、5Aへと到着。

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チームIBUKIの方が来てくれた。心折れ部のかわむさんからの伝言で、エイドには間に合わないけど頑張ってとのことだった。気にしてくれていたと知るだけでうれしいもんだ。仲間の存在を思うと頑張れる。5Aにはあらかじめ預けていた自分の荷物がある。雨が降った場合などに備えて替えの靴やウェア、食料などが置いてある。マゾヒストとスマートウールの靴下の相性が非常に良く、豆も何も出来ていない状態だったので、このまま行くことにした。半袖のコンプレッションウェアとアームカバーはそのままで、心折れ部Tシャツをver1からver2に着替えた。あとは、長袖のコンプレッションウェアをカバンに追加。そして、ハンドライトとヘッドライトをカバンに押し込む。食料もその場でVESPAを飲み、おにぎりを食べた。ジェルに関しては、ここでジョミ2本、アミノバイタルなどを追加。前半であまり食べ物は必要ないと分かったので、少し少なめにした。レモン、梅干し、塩バナナ、温泉まんじゅう、パスタと鶏肉のスープなどを食べる。かなりたっぷり食べた。最後に水を1リットルちょっとハイドレーションにもらいMUSASHIリプレニッシュを投入。レース中にハイドレーションに水を追加したのは5Aだけ。適度な距離にエイドステーションがあるので、水は1.5リットル持っていれば1A~5Aまでは充分だった。さあ、出発。

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長い階段を登り詰める。そこから、木道を走るがこれが走りづらい。バランスをとるのが難しいのでスピードが出せないのと、木のしたは沼のようなぬかるみのトレイル。ドボンはしたくない。できるだけ端を行き、ドボンを避けた。沢などもあり、靴が水に濡れることもあったがスマートウールの靴下は快適ですぐに乾いて濡れている感じは全くしなかった。そして、だらだらと登る単調な砂利道の林道が始まった。また、地獄の始まりだ。走れないような斜度でもない。でも、走るのはかなりしんどい。そこで、いろいろと方法を考えた。最初は走ったがどうしても走り続けるのが無理だったので、50歩走ったら、50歩早歩き。というルールを決めて1,2,3と数えながら走って、辛さを忘れつつ、スピードをある程度に保った。でも、辛いのでiPodを取り出して音楽を聴いた。音楽を聴いて辛さを忘れてしまう作戦。鼻歌を歌いながら。あとは、前にいる人と距離が離れないことを目標に、勝手に自分のペーサー代わりにして走ったりと。あの手この手で粘り続けた。70キロ地点は15時15分に通過。まだまだ登りは続いた。でも、ただただ耐え続けて登るしかなかった。唯一の救いは間接が痛くなかったことだ。膝などを故障する人も多いが、俺は水泳とランを組み合わせてトレーニングしているし、ロードを月間に100キロ走ることはすらないほどだから。週末にトレイルで距離を稼ぐことはあるが。ロードの100キロのときは間接にきたが、今回は幸いにも筋肉が辛いだけだった。

5Aからは選手とともに走るペーサー(伴奏者)を着けることが出来る。たぶん3割ぐらいは着けていた気がする。110キロの距離を600人ぐらいしか走らないので、前後に誰もいない状態の方が長い。完全に一人旅で友達は風景ぐらいだ。いくら辛くても、自分ひとりで消化しなければならない。なかなか大変だ。そんな時にペーサーと一緒に走っている人を見ると、つくづくいいなと思った。話していれば気がまぎれて辛さも忘れるし、ペーサーに頑張って着いて行こうとも思える。もし何かが片方にあっても支えあえる。山を走ることにも、人生を走ることにも、伴奏者って大切で必要なんだなとしみじみ思いながら、坂道をひとりで戦いながら登って行った。

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ただただ辛い砂利道を越えていく。辛かったが決してリタイアしようというような悪魔のささやきはなかった。歩こうという小悪魔のささやき程度で。その後、土のトレイルに入った。急に温度が下がりウィンドブレーカを取り出したが、20分ぐらいでまた暑くなり脱いだ。17時前に夕日が映る池の横を駆け抜ける。良い時間にこの池を走れたことに感謝した。静かで美しい池だった。80キロ地点を17時2分に通過。17時10分には第6エイドステーションに到着。ここでも、ストレッチをしながら果物やらを食べた。そして、暗くなりそうなので、ナイトランの準備をすることに。ヘッドライトを着け、腹にライトを着け、ハンドライトを着けた。そして、ウィンドブレーカを着た。これで準備完了。戸隠神社のエリアを走る。ちょうどパタゴニアのアドベンチャーレースにも出ていたチームイーストウィンドのワキさんが目の前にいたので、エイドを出てからすぐ後ろを追いかけるようにして走った。ペーサー代わりにさせて頂いて、良いリズムで走れた。ワキさんはペーサーを着けて走っていたが、その二人の息はバッチリだった。ちょうどナイトランにうつるぐらいの時間で、走りながらペーサーが後ろからニット帽を出してサンバイザーを受け取り、ヘッドライトを準備して渡していた。無駄のない受け渡しをみて、プロの技だと思った。そして、ペーサーってすごい大切で気を使う仕事だなと実感した。

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途中からライトをつけてあっという間に7Aに18時9分に到着。軽く食べてすぐに出発。少し霧がでてきたので、ヘッドライトだけ消して腹のライトとハンドライトだけにした。やはり3つあるととても便利だ。90キロ地点を18時46分に通過。あと20キロ。だんだんゴールが見えて来た。正直な所、あとは歩いても完走できるとか、すぐに守りに入った考えをしてしまう。でも走り続けるのだけれど。

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19時15分に最後のエイドステーションである第8エイドステーションに到着。ここは戸隠そばが有名なので、2杯ほどいただいた。そして夜になり冷えて来たので温かいコンソメスープも何倍か。自分のザックに大量に食料があるのでカロリーメイトやジェルを飲んで軽くした。さて残り18キロ頑張るぞ。ここからがまた勝負なのだ。この110キロのコース全体で一番標高の高い瑪瑙山山頂を目がけて登らなければならない。覚悟を決めてスタート。トレイルを登り、そしてスキー場のゲレンデをひたすら登る。トレイルの登りも長く辛かったが、ゲレンデは本当に足にきた。ゲレンデは風も吹くし、斜度が急だし。目に見える先が頂上かと思ったら、まだ先がある。でも、唯一の救いは空を見上げたら満天の星が輝いていたこと。なんだか穏やかな気持になれた。

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なんとか山頂についたら、110位とスタッフの人が教えてくれた。いつもの俺だったら100位を切ってやると意気込んでスピードを上げる性格だが、怪我なく完走できたらいいと本気で思った。そして、急な坂を降りて行く。滑って落ちたら危険なので慎重に歩を進める。すると、フラットなトレイルに入り、快調に走り抜ける。4Aから6Aの体のキレの悪さと比較するとかなりマシになっていた。しかし、最後の登りが待っていた。。。地図の高低差ではそんなにも登らないと思っていたけれど、ダラダラした登りが続いた。さらに、トレイルがぐちゃぐちゃで沼。できるだけ避けて走って来たが、暗いこともあってついに右足が完全に埋もれてしまった。。。ショック。もう、吹っ切れてよごれてもいいやと、ガシガシと進んだ。ありがたいことにスマートウールの靴下はドライを保ってくれるので不快感はなかった。真っ暗な山道を1人で走っていると、いろいろなことを考える。感謝の気持、辛かったこと、楽しかったこと。そして、今戦っていること。何だかナイトランはうるっとくることが多い。

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そして、ついに100キロ地点を21時15分に通過。ここからもグチャグチャトレイルと2、3キロほど登らなければならない。かなり遅いスピードで登って行く。最後の最後までこんなに辛いのかと嘆きながら。何とか登って下りきると簡易給水所。ここでコーラをもらう。そして、残り7.2キロ。時間がない。何の時間がないかと言えば、17時間を切るタイムを出そうとすると、時間が足りない。残りはほぼフラットだと知っていたが、キロ5分以下で走らなければ間に合わない。。。1キロ5分というと時速12キロ。かなり速いペースだ。100キロ以上走って来て可能なのか?と思った。が、逆に考えれば、キロ5分で走れば17時間以内はかなうのだ。じゃあ、走ってみよう。せっかくここまで16時間も頑張って来たのだ。17時間を切るために来年も同じ辛さを味わうぐらいなら、残りの1時間だけ頑張って17時間を切った方が楽じゃないか。そう言い聞かせた。そして、最後のココでジョミを投入。真っ暗な林道で「ヨッシャ、行ったる」と大声で叫んだ。今まではあまり大きな声で叫ぶと回りに聞こえたりして、怪しまれるかもと思い叫ばなかったが、もう今日はそんなことどうでも良かった。叫んで喝を入れてなんとしてでも17時間を切りたかったのだ。

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それから、猛ダッシュ。感覚でキロ5分のペースと言うのは分かっている。それよりも少し速いペースで走り続けた。ボランティアの人にどれぐらい前に選手がいますか?と聞いたらかなり離れていると聞いていたが、10分も走ると一人抜かし、15分走ると4人ぐらいの集団を一瞬で抜かし、20分走るとまた抜かしと。どんどん走って行った。正直もうダメだと何度も思ったが、ここで今一歩だけ走ろう、また次の1歩だけと唱えるように走り続けた。

残り3キロの表示が見えた時、16時間43分ぐらいが過ぎていた。あと17分で3キロ。いける。これならギリギリ切れると思った。最後に上り坂とかがなければと。でも、軽い上り坂が来るかもしれないので、スピードは落とさずに走り続けた。背中に持っていたドリンクボトルの予備の水を捨てて軽くした。背中が軽くなり、またスピードが出た。残り1キロ。よし、キタ!確信した、17時間を切れる。ウルッときた。ここまでの道のりを思い出すと目頭があつくなった。この大会のためにした練習、こんな遊びができる体に生んでくれた親、一緒に走り抜いている仲間、サポートしてくれる仲間、大会を開催してくれる方、感謝の気持となんとか成し遂げれたと言う達成感が降り混ざってこみ上げる物があった。最後カーブを曲がり、点滅するコーンの間を入り抜ける。すると、下にゴールゲートが見えた。ついに辿り着いた。110キロの長い長い旅の末に、この場所にまで来ることが出来た。そして、17時間を切ることが出来た。「ヨッシャ。ヤッタ。」何度も叫んだ。本当につらいことの連続の17時間だった。ゴールゲートに向かって飛び込むように走り抜けた。佐渡トライアスロンとはまた違ったゴールの喜びだった。佐渡は祭りとしての喜びが強かったが、今回は修行を耐え抜いたというような喜び。うれしかった。両手を強く高く上げてゴール。16時間54分59秒。途中はしんどすぎて、ゴールしても笑ってゴールできないかもと思ってたけど、ゴールは最高の喜びだった。叫んだよ。腹の底から叫んだよ。ヤッタ!

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ゴールして1分後ぐらいに心折れ部アシスタントのゆうこさんとかわむさんが来てくれた。第8エイドステーションに心折れ部のメンバーが来ている頃だったが、俺もゴールする時間ということで、わざわざ来てくれたのだ。1分間に合わなかったけど、そんなことどうでもよかった。とってもうれしかった。手を取り合って喜びを分かち合って、そして、我らが心折れ部の旗と共に写真を撮った。

他の心折れ部の状況を聞くと1時間30分はゴールまでにありそうだったので、近くのホテルの風呂にいくことにした。汗と泥でベタベタだし、これから夜中の3時30分まで待つには寒いので。ゴール地点に預けた荷物をピックアップして風呂に。アイシングしたりストレッチもして完全復活。ゴールで待つためにタイツとダウンを持って来ていたので、それらを着込んでゴール地点に。

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豚汁を啜りながらしばらく待つと、まずはもがミックスさんがゴール。今日の気温はかなり得意な状況だったらしく、モガミズハイの状態でゴール。さすが、長距離と涼しい環境が得意だけあって好タイム。続いて金光さんも余裕の表情でゴール。すぐ後に保谷先生も貫禄のゴール。kyowさんも続く。スタート直後に足を痛めたエディさんも意地のゴール。そして、制限時間ギリギリでゴールできるかとソワソワした女王。残り7.2キロで1時間。行けるかどうかギリギリ。足がかなり疲れているから無理かもしれない可能せいもある。でも、ペーサーのアカシさんのサポートもあるので、なんとかゴールしてほしい。そんな事を思っていたら、制限時間3分前にゴール地点に現れた。遠くて分かりづらかったが、あの二人だと思うと、心折れ部の旗を持って思わず走り出した。二人に渡して、フィニッシュラインを越えた。とんでもない粘り強さと完璧なサポート。選手とペーサー二人いたからこそ成し遂げた完走。ドラマみたいなゴールに涙した。ゴールで感動を共有して、みんな興奮状態だった。

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感動覚めやらぬまま、制限時間の22時間を迎え、信越五岳トレイルランニングレース2011は幕を閉じた。車で30分ほどで民宿に着き、すぐに寝た。翌朝7時前に目が覚めてしまい、泥だらけの靴を洗い、ハイドレーションを洗い、二度寝。遅くしてもらった朝食を9時30分にたっぷり食べて、表彰式へ移動。男子の優勝は3連覇の相馬選手、女子はパタゴニアのアンバサダーで招待選手のジェン・シェルトン選手が優勝を飾った。完走記念賞として名前とタイムが刻まれた木の盾をもらって、心折れ部信越最後の記念写真を撮って車組と新幹線組に別れて解散。とても充実した3日間だった。かなりハードだったが、頭を使い、体を使い、精神を使い、ゴールに一歩でも近づく長距離はやはり面白い。そして、何よりもやっぱり仲間がいるっていいね。心折れ部最高!

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信越五岳 準備編
信越五岳 写真
信越五岳 完走報告

◆結果
総合順位:95位
男子順位:85位
ゼッケン:57
氏名:寺町 健
所属:★心折れ部★
タイム:16時間54分59秒
出走者:580人
完走者:430人
完走率:74.1%

http://www.sfmt100.com/news/2011/09/news-64.php

◆タイム
スタート 5時30分
10キロ地点 6時29分 (59分)
1A 斑尾山菅川登山口(18.5km地点)7時23分(1時間53分)
 20キロ地点 7時49分(2時間19分)
2A 斑尾高原レストランバンフ(23.9km地点)8時14分(2時間44分)
30キロ地点 9時14分(3時間44分)
 3A 妙高高原兼俣(38.5km地点)10時4分(4時間34分)
40キロ地点 10時22分(4時間52分)
 50キロ地点 11時43分(6時間13分)
 4A 黒姫高原第2駐車場(51.5km地点)11時52分(6時間22分)
60キロ地点 なし
 5A 笹ヶ峰高原乙見湖(66.6km地点)14時26分(8時間56分)
70キロ地点 15時15分(9時間45分)
 80キロ地点17時2分(11時間32分)
 6A 大橋(81.0km地点)17時10分(11時間40分)
7A 鏡池(87.0km地点)18時9分(12時間39分)
90キロ地点 18時46分(13時間16分)
 8A. 戸隠スキー場ゲストハウス岩戸(92.3km地点)19時15分(13時間45分)
 100キロ地点 21時15分(15時間45分)
 ゴール 22時24分59秒(16時間54分)

◆大会概要
大会名 :Shinetsu Five Mountains Trail 110km
    信越五岳トレイルランニングレース2011 ~アートスポーツ×パタゴニア CUP~
開催場所:信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市・信濃町・飯綱町)
開催日:2011年9月24日(土)5:30スタート
距離:110km
累積標高差:4,670m
制限時間:22時間

◆天気
天気:曇りときどき晴れ
気温;朝は10度弱ぐらい。

◆スタート時のウェア
・帽子 ランニングキャップ(mello’s)
・メガネ
・Tシャツ 心折れ部Tシャツ(ver1)
・コンプレッションウェア 半袖
・アームカバー(ザムスト)
・パンツ ユニクロ シルキードライパンツ
・ロングスパッツ パフォーマンスタイツ(C3fit)
・ニューバランスのラン用短パン
・スマートウールの靴下
・ランニング手袋
・シューズ:マウンテンマゾヒスト(モントレイル)
・バック ルーファス(グレゴリー)
・ハイドレーション
・熊鈴
・時計 BARIGO NO.46 Wrist-On Altimeter/Compass
・ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし。腰、ふくらはぎ。右くるぶしは下から上に2本と、かかとを後ろから包み込む様にテーピング
・空のボトル。エイドで水が入れやすい。ハイドレ破れの予備。
・ワセリン

◆持って走ったもの
・ウィンドブレーカー(ブルックス)
・ヘッドライト (ペツル)
・替えの電池(ヘッドライト単4×3本)
・カメラ
・携帯電話
・コース地図(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
・財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず
・ゴミ袋
・エアサロンパス

◆5A以降のウェア
・Tシャツ着替えた(心折れ部ver2)
・長袖のコンプレッションウェア(防寒用にザックに入れた)
・後はスタート時と同じ

◆5Aから持って走ったもの
・ヘッドライト(ジェントス)
・ハンドライト(ジェントス 閃)
・ハンドライトを手に着けるバンド
・替えの電池(ヘッドライト単4×6本、単3×2本)

◆5Aに置いておいたもの
・タオル
・ニューハレ(事前に長さに切っておく)
・はさみ(ニューハレを切るため)
・ウェットティッシュ、足を拭くため
・エアサロンパス 
・ワセリン
・替えの靴下(ザムスト)
・替えのシューズ(ノースフェイス シングルトラック)
・雨具(モンベル)念のため
・長そで緑のシャツ(LoweAlpine)
・ショートのコンプレッションスパッツ(着替える?)
・長袖のコンプレッションウェア(着替える?)
・替えのTシャツ(心折れ部ver2)
・ニューハレを付け替える。事前に長さに切っておく
・コンタクト(雨の場合)
・コンタクト用の目薬
・コンタクトの鏡
・コース地図予備(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
・空のボトルを持っていく?エイドで水が入れやすい

◆スタート~5Aの食料
・MUSASHIリプレニッシュドリンク(1.5リットルぐらいで5Aまであった)
・ショッツのタブレット(エレクトロライトショッツ)エイドでは水しかもらえないため
・カロリーメイト
・SOYJOY
・パワーバー エナジーバー
・カーボショッツ
・パワーバージェル
・ハニースティンガージェル
・ここでジョミ
・塩飴1つ
・アミノバイタルジェル×2
・VESPA
・アミノバイタル顆粒 1袋

◆5A~ゴールの食料
・カーボショッツ(カフェイン入り。眠気防止)
・MUSASHI リプレニッシュ (アクエリアスに投入)
・ショッツのタブレット(エレクトロライトショッツ)エイドでは水しかもらえないため
・アミノバイタル ジェル 1パック
・VAAMジェル 1本
・VESPA
・アミノバイタル顆粒 1袋
・パワーバージェル
・ハニースティンガージェル
・ここでジョミ
・塩飴
・カロリーメイト

◆エイドで食べた食料
・レモン
・オレンジ
・りんご
・おにぎり
・スープ
・パワーバー
・トマト
・そば
・バナナ
・塩
・MUSASHI ドリンク
・コーラ
・水
・じゃがいも
・笹寿司
・温泉まんじゅう
・パスタ

◆レース後の着替え
・速乾性長袖
・水着(帰りに泳いで帰るため)
・パンツ
・靴下
・シャツ
・ズボン
・帰りに履いて帰るスリッパ
・タオル
・音楽プレイヤー(iPod)
・財布
・鏡(コンタクト用)
・メガネケース
・歯磨きセット
・iPod
・携帯電話
・携帯電話の充電器
・カメラ
・カメラの充電器
・交換レンズ
・フラスコ(トレラン)
・耳栓
・サングラス
・コンタクトレンズ
・コンタクトの目薬
・コンタクトの鏡
・シップ、エアサロンパス
・日焼け止め
・ダウンジャケット(ゴールでの待ちが寒い)
・スリッパ
・股引
・帽子のサンシェード(モンベル)
・かなり暑くなりそうなら、首に薄いタオルを巻く

◆上記にないが忘れてはならないもの
・ゼッケンなど
・大会参加ハガキ

◆動画
http://www.city.myoko.niigata.jp/guide_city/kanko/trail100/

◆感想

・走れなくはないというレベルの緩やかなダラダラした上り坂が多くからこそしんどい。
 辛いが走ろうと思えば走れるから、自分自身の精神との戦いになる。

・佐渡のトライアスロンとはまた違った辛さ。
 こちらはひとつの種目かつ孤独(山の中でひとりなど)で修行の要素が多い。
 トライアスロンは種目が変わるので何がおこるか分からない。特に自転車。

・トライアスロンの自転車は20キロ終わったら、あと10倍進まなければならない。
 50キロ終わっても、190キロ残っているというようなマイナス発想でゴールを考えていた。
 しかし、今回の信越五岳では、10キロ走った後にあと11倍も走らなければならないといったような発想にはならなかった。
 本質的に、俺はトレランの方が好きと言う証拠だろう。

・お会いしたことないけれど、ツイッターで繋がっている方に何度か声をかけてもらった。
 うれしい。趣味があって、大会みたいに一度に集まる場があるとツイッターって本当に面白さが爆発する。
 さらに、心折れ部Tシャツみたいに、パッと見て分かりやすいものがあるといいなとつくづく。

・走れるコースだから精神との戦いが続いた。
 だからこそ辛かった。自分自身に気合いを入れるために叫んだ。「 ヨッシャ、行くぞ!」
 何度も大声で叫んだ。 今までは1人で叫ぶのが照れくさくて心の中で叫んでいたが、今回はそんなの関係ないぐらいしんどがかった。
 そして、誘導係の人やエイドの方とも積極的に笑って話すようにして、元気をもらった。

・110キロというと東京から箱根までと思うと自分はそんな距離を本当に走ったのか不思議になった。
 走ったのはもって短い距離ではないかと思ってしまう。

◆良かったこと
・ロード100キロだと間接が痛くなるがtrailは間接は全く大丈夫だった。

・スマートウールの靴下は常にドライで快適に走れた。
 水に濡れてもすぐに乾いた。
 マゾヒストとの相性も良かった。

・肉体がどの程度の疲労かを冷静に判断して、その瞬間に無理をしすぎずゴールを見据えてペース配分をした。
 シンパクが上がりすぎそうだったら歩いて、深呼吸をして整えた。
 登りは深い呼吸をしながら登って行った。

・上り坂はつらく、前半は1、2、3、4、5、6、7、8と数えながら。
 後半は1、2しか数えられなくなるぐらいで、1、2、1、2を繰り返した。

・ワセリンを股、ワキに塗った。スレは全くなし。
 タイツは上にピッタリ上げて、擦れないようにした。

・ショッツのジェルのカフェイン入りはいざと言う時に目が覚めた。

・足の筋肉が切れないように下りでは、そっと柔らかく着地することを心がけた。
 それによって、後半も走ることが出来た。

・足に豆ができないソックスとシューズのベストな組み合わせに出会えた。
 スマートウール靴下はいいけど、シングルトラックだと中で滑りやすい
 ザムストは土踏まずのブリッジをサポートするが、汗が乾かない
 モントレイルのマゾヒストとスマートウールはベストな組み合わせ。

・ニューハレのテーピングを、膝、足首、背中、ふくらはぎに貼った。
 腰にYの字にテーピング。腰は全く痛くならなかった。
 足首をサポートする場合、かかとが落ちないように、かかとを気持ち上げた状態にして、少しだけ引っ張って貼る。
 かかとの落ち込みを防ぐ事ができる。もちろん、足首をサポートするので着地が安定し捻挫防止も。
 ロール型のニューハレを自分で切って貼る場合は、角を丸く切るとはがれにくくなる。

・砂利の緩やかで単調な登りで音楽を聞いて、気分を紛らわした。
 30秒ぐらい走って、30秒歩くをワンセットにして繰り返し。
 先に目印を決めて、あそこまで走る。次はあそこまで歩く、走る、の繰り返し。
 歩くときは早歩きを心がけた。
 あとは無になることを心がけ、辛さを忘れた。

・登りでは深く呼吸をして、十分な酸素を取り入れるようにした。

・後半は疲れて姿勢が悪くなるし、フォームも悪くなる。
 意識的にフォームを良くして、腰を捻るように腕振りを心がけた。

・ヘッドライト3つは便利だった。
 かなり明るくて足下の不安がない。
 ひとつの光量が下がっても電池替えの無駄な時間がない。
 霧が出てヘッドライトの光が反射して消しても、腹とハンドライトがあり十分だった。

・エイドで荷物の出し入れをほとんどしなくて、無駄な時間が少なかった。
 5Aでシャツを着替え、ハンドライトや防寒ウェアを追加したぐらい。
 水の追加も5Aで1リットルちょっと追加しただけ。
 一方で、荷物が重くなり全体としてタイムロスになっていたかもしれない。

・エイドでは食べながらストレッチをして、有効に時間を使った。
 ストレッチや足を冷やした後は筋肉が回復しスピードが出た。

・ヘッドライトは少し早めのエイドで出して体につけて準備しておくと安心。
 暗くなった時に、荷物を置いてライトを出す適切な場所があるとは限らない。

・ジェルがバラバラで味の変化があった。飽きなかった。
 パワーバー、ハニースティンガー、ショッツ、ココでジョミ、VESPA、アミノバイタル、VAAM
ここでジョミは初めて使ったが、酸味があり甘さも控えめで飲みやすかった。

・ジェルだけだと空腹感はある。
 カロリーメイトやソイジョイも持って走った。エイドでは固形物を取るようにした。

・前の人につけて走ってペーサー代わりにしたが、無理はしなかった。

・一度背中から倒れた。ハイドレが破れる可能性を感じた。
 そこで、空のボトルに水を500mlぐらい入れて走った。リスクヘッジ。
 山では何があるか分からないから重要。

・前日は音楽を聞き、無になるようにつとめて寝る。寝れないとか、寝たいとか、明日のことは全く考えない。
 精神を冷静に保たせるすると寝れる。これも精神訓練。
 無意識を意識でコントロールする感じ。

・アームウォーマーは便利。温度調節が簡単。
 指先が冷たければ手袋がわりにもなる。

・仲間がエイドにいる。ゴールにいてくれる。同じコースを走っている。twitterの先にいる。
 そう思うと一緒に走っている気がして、とてもうれしかったし、頑張れた。

◆悪かったこと

・水を持ち過ぎた。5Aまででハイドレーションの水を1リットル強ぐらいしか飲んでない。
 あとはエイドの水で十分だった。ただ、気候が涼しかった。

・食料を持ち過ぎ。5Aで半分以上余った。エイドがしっかりしているので、少なめでもいい。

・蜂に刺された人が多かった。ポイズンリムーバーは必携。

・前半はもっと抑えめのペースにする。
 前半は遅い順位でも気にしない。100キロレースは70キロぐらいのレースとは訳が違う。

・モントレイルのmasochistは俺に合っていて良い靴だが、横滑りがある。それだけネック

ゲストランナーのジェン・シェルトンのborn to runの言葉。
http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=63522

「ウルトラを始めたのはもっといい人間になるためなの。100マイルを走れたら禅の境地に達するんじゃないかと思ってた。ブッダになって世界に平和と愛をもたらすの。私の場合はうまくいっていないけど、自分がなりたい人間に、もっといい、もっと平和な人間になれるって望みはいつもある。」

「長い距離を走ってると、人生で大切なのは、最後まで走りきることだけだって気がしてくるの。そのときだけは、あたしのこんがらがった頭もずっとこんがらがったりしていない。なにもかも静まり返って、あるのは純粋な流れだけになる。わたしと動作とその動きだけ。それがわたしが愛するもの。ただ野蛮人になって、森を走ることがね。」

信越五岳トレランの思い出写真館

信越五岳の110キロの旅はむちゃんこ書きたいことがありすぎて、ありすぎて、すぐには書き終わらないので、とりあえず写真をアップ。

まあ、230枚ほど写真を撮ったのですが、走りながらのんきに写真を撮らなかったら30分は速くなるとよく指摘を受けます。が、30分遅くなっても写真を撮りたくなってしまう性格なんです。

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宣言&応援ボードに書き記す

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スタートゲートでパシャリ

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なんだか速いエリート選手になった気分

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カーボパーティーではガンガン食べる

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前日のうちに準備

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まだ夜明け前にスタート地点に

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走るためのエネルギー補給。なんといっても110キロ走らなきゃならないから

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ここでもパシャリ。黄色いシャツと旗は目立ちます。存在感抜群の心折れ部

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夜明けとともにスタート

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走り出すランナー

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野尻湖がきれい。って、2、3ヶ月前は野尻湖トライアスロンでこの回りをグルグルしてた

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エイドでは心折れ部のアシスタントが応援してくれるゴール。本当に走るパワーをもらいました。ありがとうございました!!

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エイドは笹寿司が一番うまかった。次はスープ。トマトも。

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夕焼けが映る鏡湖

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記念なんでパワースポットらしい戸隠神社で写真を撮ってもらう

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で、ゴール。辛かったけど、いいレースだった。心折れ部のみんなもゾクゾクゴール

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もがミックスさんはモガミズハイでゴール

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金光さんは速いゴール。どんどん速くなりそうな予感。

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ホヤ先生も安定感抜群のフィニッシュ

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kyowさんもお子さんとゴール

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エディさんもサポートをしてくれた奥さんとゴールでパシャリ

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女王とアカシさんのゴールに勝る感動なし

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翌日の表彰式でも心折れ部存在感バッチリw


妙高市が作った大会の動画もあります。ダサイですがw。。。

新越五岳トレイルラン110km完走

今年の3大メインレースのうち最後に残っていた新越五岳トレイルラン110kmを無事に完走して来ました。
かなりハードな大会でしたが、心折れ部の仲間と行き非常に楽しく、とても感動して幕を閉じました。

自分の結果は16時間54分59秒で、目標の完走と18時間切りは達成。
ついでに100位以内に入ることができてとてもうれしい。
さらに、UTMBの3ポイントゲット。

今日は眠たいので、この辺りで詳細は別途。

◆結果
総合順位:95位
男子順位:85位
ゴールタイム;16時間54分59秒

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信越五岳トレイルランニングレース2011 ~アートスポーツ×パタゴニア CUP~
開催場所 信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市・信濃町・飯綱町)
開催日 2011年9月24日(土)5:30スタート
距  離 110km


信越五岳トレイルラン準備編
http://teratown.com/blog/2011/09/17/iiuthuyyiiiethae/