ロードバイク修理メモ~ボトルゲージの台座~

何度も書いているけれど、来週の日曜日に佐渡のトライアスロンがある。
それが、なかなか気合いの入った距離で、こんな感じ。

佐渡トライアスロンAタイプ
スイム:3.8キロ
バイク:190キロ
ラン:42.195キロ

初めてのトライアスロンのロング大会になる。
今まで出ていた、オリンピックディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)やそれよりちょっと長いミドルとは訳が違う。
日本国内では最長のレースだし、鉄人レースと呼ばれるアイアンマンよりも少しだけ長い距離。
そこで、自転車をちょこちょこいじって、大会に備えていた。
そのひとつがDHバーの取り付けであり、ボトルゲージの追加だ。

ボトルゲージとは、自転車にドリンクボトルを取り付けるホルダーのこと。
もともとボトルゲージは1つ取り付けてあった。
けれど、バイクが190キロと長く8時間とか長ければ9時間ぐらいかかる。

そこで、もう1つボトルゲージを追加して、ドリンクボトルを2本つけて走ろうと思った。
ボトルゲージはダウンチューブとシートチューブにそれぞれ着ける。
ダウンチューブとは自転車のハンドルとペダルを結ぶ斜めのフレーム部分。
シートチューブはサドルとペダルをつなぐ垂直のフレーム部分。

ボトルケージはフレームにネジ(ボルト)で止める。
フレームにメス側(台座)が着いているので、そこにボトルケージをボルトで固定する。

このダウンチューブの方に新たにボトルゲージを取り付けようとしたら、斜めに入ってしまったらしくボルトが抜けなくなった。
アーレンキー(六角スパナ)でねじって、抜こうとしたら強かったらしく、台座がフレームと乖離してしまった。
ボルトを回すと、フレームに着いている台座(メス側)も一緒にクルクル回ってしまう。
あれれ、困った。

これじゃ、ボトルケージが取り付けれない。
そこで、自転車を買った阿佐ヶ谷のフレンド商会に。
パーツやメンテをいつもお願いしている。
しかし、フレンド商会では修理できないと言われ、メーカー送りと。。。

佐渡トライアスロンが再来週に控えていたので、メーカー修理に出す訳にもいかない。
諦めて家に帰った。
しかし、諦めきれるはずがない。
夏の炎天下で8時間も9時間も自転車をこぐのだ。
水分は充分にとりたい。
それが、目標の完走できるかどうかの分かれ道。

いろいろとネットで調べる。
どんなキーワードで探すかも分からないので。
何度も何度もキーワードを替えて、検索。
すると、Q&Aサイトで質問している人がいた。
どうやら、台座を削るなり何なりして、フレームの下に落としてしまう。
落とした台座はペダルをはずして取り除く。
その後、フレームに新しい台座を取り付けるという作業らしい。

修理の仕方は分かったが、俺はそんな工具をもっていない。
どこか修理してくれる自転車屋を探さねばならない。

すると、アートスポーツのサイクル館のブログに過去に修理したとのことが書かれていた。
写真付きで、ほぼ同じ状況の自転車だったので、これはいけるかもと。
とりあえず電話をして、聞くとアートスポーツで買った自転車じゃなくてもOKとのこと。
まずは見ないと分からないので、もって来てくださいと言われた。

そこで、土曜日の朝一番でチャリをこいで上野まで。
ちょうど週末にバイクに50キロぐらい乗って最終調整をしたかったので良い距離だ。
店の開店と同時に入って、見てもらうと、出来ないと言われてしまう。

昔は修理できたけれど、その修理していたメカニックの方が店をやめて独立されたそうだ。
その独立した方が、自分でもっていた工具で修理していたので、その工具がアートスポーツにはないとのこと。
ガーン。どうしよう。悔しい。

でも、店員さんが独立した方の新しい店を教えてくれた。
浅草に近い所でやっているらしい。
住所とアクセスの仕方をプリントアウトしてもらって、浅草に向かう。


MATTINO(マティーノ)という店の朝倉さん。

http://www.biciclettadimattino.com/

店に入り、事情を説明する。
すると、「まずは、やってみましょう」と心強い言葉。
ありがたい。

今、工具がないんだけど、と。
また、ピンチかと思ったが、工具を買いに行って来るよと。
でも、それだと時間がかかっちゃって渡すのが明日以降になるけど。と。
うーん、悩ましい。
と、まずは今ある工具でやれるだけやってみて、ダメなら買いに行くよと。
メカニック魂。職人魂。うれしい。

まずは、斜めに刺さったボルトを抜き取る。
続いて台座を削る。
丁寧に削って行く。
ある程度削れたら、ペンチみたいなので台座をちぎり取る。
ある程度台座が小さくなったら、フレームの中に台座を落とす。

それから、クランク部分をはずして、フレームの中の台座を取り除く。
また、クランクを着け直す。

あとは、フレームに台座を打ち込む。
ステンレスの台座を着けて頂いた。
それで完了。

たぶん30分ちょっとで完成した。
しめて4200円。

メーカー修理なんかに出したら、自転車の送料とか含めて2,3万は最低でもいくだろうし。
佐渡のトライアスロンに間に合ったし、本当に感謝。

やっぱり、職人魂ってすごいな。
これから、何かあったらMATTINO(マティーノ)の朝倉さんにご相談しようと思う。
信頼できるメカニックの方が見つかるというのは安心できる。

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参考URL

MATTINO(マティーノ)の朝倉さん
http://www.biciclettadimattino.com/

ボトルケージ台座の修理方法
http://okwave.jp/qa/q6550280.html
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4912480.html

アートスポーツのサイクルで過去に修理したときのブログ
http://annexcycle.exblog.jp/10700426/

2 thoughts on “ロードバイク修理メモ~ボトルゲージの台座~

  1. teratownさん、こんばんは。

    職人さんというのはすごいよね。
    この道何10年というだけでなく、やっぱりセンスがあるんだろうね。
    ところで自転車で190㎞ってすごいよなあ。
    マラソンもあるようだし、朝から晩まで走っても終わらなそうだよね。
    頑張ってー。

  2. momomo さん

    今回は本当に職人さんに助けられました。
    プロの技を見せて頂いた感じです。

    佐渡のトライアスロンは15時間程度かかる予定です。
    かなり制限時間との戦いになりそうですが、完走して来たいと思います。

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