普段生活をしていて、握手をすることはあまりない。
とはいっても、人生で握手をしたことは何度もある。
けれど、特に何も意識することはなかった。
初めて握手を意識したのは南米の旅の途中だった。
数日間寝食を共にした旅人と別れる時に、
「良い旅を」と言って手を差し出された。
一瞬驚いたが、手を差し出して握手をした。
何だか、男同士の魂を分かち合った気がした。
みんなと別れて1人で旅をしていても、
握手をした旅人のことを思い出した。
実際に思い出し、今は何をしているのだろうな、
とひとり草原で空を見上げていた。
握手をする。
魂の交換をするような、印象がある。
送信者 鎌倉070212 |
深い信頼関係があるわけでもないのに
普段の生活でがっちりと握手を求められると、
なんだかウソっぽいと思うことも正直ある。
でも、本気で旅をしている人、本気で絵を描いている人、
本気で走っている人、本気で家を立てている人、
本気で人を救おうとしている人、本気で農業をしている人、
本気で研究をしている人、本気で仕事をしている人、
なんでもいいんだけどそういった心を分かち合った人たちと握手をすると、
力がみなぎってくるし、時を経てその人のことをふと思い出す。
一緒に居た時間ではなく、お互いの信頼の関係。
それからも、共に旅をして別れる際に手を差し出されることが何度かあった。
このようなことは旅人や、心を分かち合った仲間が多い。
何か価値観を共有したり、ひとつのことを成し遂げたり、
苦楽を共にしたり、生死をともにした仲間と。
なぜ、旅人やたまに会う仲間は別れ際に握手をするのだろうか。
もう、会えないかもしれないことを感じているからだろうか?
送信者 いろいろ |
こんなことが会った。
インドで出会い、2年後ぐらいに福井まで会いに行った。
福井のにいちゃんは何も変わっていなかった。
そして、俺も変わってないね、安心したと言われた。
最後に握手をした。
こうして俺の終わりのない旅は続いてゆく。
送信者 いろいろ |