日別アーカイブ: 2009/1/9 金曜日

「こんにちは」プラス1で広がる世界

何も話さずに旅をすれば旅の面白さは半減してしまうだろう。話をすることによって、ただ旅をするだけでは見えてこなかった背後にあるものが見えてくる。そのために、少しでも現地の言葉を覚えて使うようにしている。

イランではファルシー(Farsi)と呼ばれるペルシャ語が話されている。僕にとってはペルシャ語が発音も文字も難しく、小さなノートにメモをして何度も繰り返したがなかなか覚えられなかった。ただ、簡単に覚えた最初の単語は、やはり「サラーム」(こんにちは)だった。

日本語では「こんにちは」、ペルシャ語では「サラーム」、スペイン語では「オーラ」、ヒンディー語では「ナマステ」、世界各国の「こんにちは」。外国を旅する場合、まずはじめに覚える言葉が「こんにちは」であろう。さらに、旅をする際にあえて覚えなくても、以前から様々な言語の「こんにちは」を知っていることもある。そんな「こんにちは」を旅をすると多くの人が使う。バスや電車の切符をかう時、レストランで話しかける時、最も最初に使うのは空港での入国審査かもしれない。

「こんにちは」はどんな時にも使える便利な言葉であり、旅する人が誰でも使う言葉でもある。ただ、現地の人からすれば、旅人がみんな使う言葉と捉えているだろう。だからこそ、旅する人が現地の言葉で「こんにちは」以外の言葉を話すと一気に親しくなれると思う。「さようなら」でも「ありがとう」でも「私の名前は○○です」でも、何でもいい。もちろん、現地の言葉をペラペラに話せる場合とは比較にならないが、「こんにちは」だけとは違う、広い世界へと繋がっている。

旅する国の言葉を覚えて使うということは、相手を受け入れていること、相手に対して好意や敬意を示すことだと思う。だから自分の国の言葉を使ってくれた旅人に対して、現地の人は親切にしたくなる。旅をする人が、旅する国の言葉を使い、その国に対して心を開き一歩近づく。現地の人も自国の言葉を使う旅人に親近感を抱き、一歩近づく。そうして、お互いが近づき、会話がうまれ、世界が繋がり広がってゆく。

サラーム:こんにちは
ヘイリー マムヌーン:ありがとう
ホダー フェズ:さようなら
ベバフシン:ごめんなさい
ミハム:~したい、~欲しい
水:アーブ
アズ コジャー:どこ出身ですか?
アズ ジャーポン:日本出身です
サッハァトゥ:難しい
ドゥステタラム:I love you
フーベ:良い
サルドゥ:寒い
エムルーズ:今日
ファルドォ:明日

もちろん数字も重要だ。ペルシャ語の数字の覚え方のコツは横にすること。何でも最初が肝心で、最初でつまずくとやる気がなくなる。数字を覚えるのも一緒。1、2、3が簡単に覚えられれば、あとはすんなり。ただ、ペルシャ語の1は1と似ており簡単だが、2、3は一見すると難しい。しかし、ペルシャ語で2、3と書かれた文字を横向きにすると、アラビア数字の2、3と読める。イランに行かれる方は、これでスムーズにペルシャ語の数字をマスターできるはず。

リアル:イランの通貨単位
トマーン:10リアル

イェク:1
ド:2
セ:3

町を歩いていると2、3日に1人は日本語で話しかけてきた。5、6年前までは日本で働いていたという人が多かった。トラックの運転手さんだったり、大工さんだったり、車の輸出の仕事だったりと。ビザが厳しくなった関係でイランに戻り働いている人だった。そういった人とは日本語で話した。また、英語が話せる人とは英語で話し、ペルシャ語のみしか話せない人とはノンバーバルコミュニケーションや英語ができる人に通訳してもらった。

以前に南米を旅した時に憶えたスペイン語一覧

送信者 イラン

「モスクの前でお祈り」(PENTAX K10D ISO: 100 露出: 1/60 秒 絞り: f/6.3 焦点距離: 45mm)