なぜイランか

約3年ぶりの海外、なぜイランを旅しようと決めたか。

もちろん、他にも行きたい場所はたくさんあった。星の数ほどという表現が一番しっくりくるぐらい、行きたい場所はある。アラスカは本当に行きたいし、ナミビアのナミブ砂漠にも行きたい。西チベット、ベネズエラ、キューバ、ブラジル(レンソイス)、南極、北極、モンゴル、タンザニア、エチオピア、シリア、メキシコ、パタゴニア地域。もちろん日本だっていきたい場所ばかりだ。

でも、イランに行った。もちろんイランは行きたい国のひとつだった。イランが選ばれた過程はこんな感じ。

スケジュール的に2週間という制限があった。すると、ナミビア(&周辺諸国)やじっくりアラスカを旅するには短すぎる。つづいて予算的な面もある。行きたければ予算は関係ないといいつつ、飛行機を使って行き、滞在にも移動にもお金がかかるという現実がある以上、予算は考慮しなければならない。この日程と予算は言ってしまえば、消極的な理由だ。

もちろん積極的な動機の方が強い。まずはイスラム国家であること。イスラムの国はトルコしか行ったことがない。トルコはヨーロッパと中東のあいだで、ディープなイスラム国家(the中東)ではない気がしていた。だから、行ってみたかった。イスラム国家を味わいたかった。

さらに、イランを旅した友だちの話を聞くと、そうとう人のいい国らしい。本当にやさしそうなイランの人々のエピソードをなんども聞いた。旅をするにおいて、その国の人は大きな要素だ。ふれあって、話して、飯を一緒に食って、その国の人のぼんやりとした像ができあがっていく。それは、国を、そして国民を感じる驚きであり、日本を、そして自分の考えにハッと気づく瞬間である。そんな考えもあるんだという、多様性を実感を持って理解する唯一の方法だと思う。やさしいと言われる人々にふれて、いろいろなコトを感じたかった。

まだある理由を言えば、ブルーのモスクを見たかった。鮮やかな青色で作り上げられたモスクをこの二つの俺の目で見たかった。こんな積極的な理由もあって、イランに行くことにした。

そして、僕はイランに降り立った。

送信者 イラン

[エスファハンの布団屋の店主](ENTAX K10D ISO: 400 露出: 1/125 秒 絞り: f/5.0 焦点距離: 38mm)

◆久しぶりに海外に行った訳

久しぶりの海外旅行だった。
10日程度の休みはこれまでも何度かあったが、八重山諸島に行ったり、四国に行ったり、47都道府県制覇の九州旅行に行ったりしていた。国内が多かった。国内も行きたい場所は数限りなくあって、10日ぐらいだと国内へ行く。

海外に行くには最低2週間ないと落ち着かない。たぶん韓国とかハワイとか、友達と観光でちょろっと行くにはもっと短期でいい。そう言った旅も面白くて台湾や沖縄に友達とワイワイガヤガヤと行ったことがあって楽しかった。

でも、一人で海外を旅するには最低2週間いる。欲を言えば最低1ヶ月は欲しい。
なぜなら、短いと計画を立てていないとうまく旅できない。はじめから計画があり、それに従って旅すると偶然の出会いに遭遇することが少ない。たとえ偶然の出会いに巡り会っても、時間がなければ巡りあいに身を任せて旅はできず、計画通り旅をしなければならない。

さらに終わりが目の前にあると、何か落ち着かなくて、ああ、何日までに出国の場所に行くためには、いつまでにあそこに到着してと考えて行動しなければならない。それが嫌なのだ。それでは旅の気楽な気分を満喫できない。今回は18日間の休みがあったから、比較的落ち着いて旅ができた。

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